電子書籍

中野のお父さん 北村薫

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2024年11月06日
ジャンルエンタメ・ミステリ
コード1679113400000000000W
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『中野のお父さん』(北村薫)
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中野のお父さん 北村薫

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2024年11月06日
ジャンルエンタメ・ミステリ
コード1679113400000000000W

出版界を舞台にした「日常の謎」新シリーズ、待望の文庫化!

新迷探偵コンビ登場!?
文芸編集者の娘と高校国語教師の父が、出版社の「日常の謎」に挑む!

主人公は大手出版社「文宝出版」に勤める田川美希。女性誌から晴れて希望の文芸部門への配属がかなうと、大学時代までバスケットボール部で鍛えたバイタリティを活かし、仕事に燃える毎日だ。
ある日、文宝推理新人賞の最終候補を決める会議で、有力な候補作品「夢の風車」の担当となった美希は、その候補者へお知らせの電話をかけた。が、まさかの返事を聞くことになる。「――応募していませんよ、私は」、と。一昨年までは新人賞へ投稿していた候補者の男性だが、まったく芽が出ずに今回は応募をしていないというのだ。
何とかこの作品を世に送り出したいと願う美希は、さまざまな可能性を探るが、どこからこの原稿が届いたのかまるで見当がつかない。ふと、父親にことの顛末を話してみようと思ったのは、高校教師をしている父は最近、ずいぶんお腹は出てきたものの百科事典タイプの人間で、インターネットで分からなかった疑問を解決してくれたりもする。相談役として誠に便利な存在だからだ。娘の相談にお父さんが導き出した真実とは果たして?

大作家同士の手紙、スケッチを映した写真、落語の解釈、マラソン大会でのハプニングなど、中野の実家に住む父は抜群の知的推理で謎を次々に解き明かす。

「日常の謎」の名手が、自らのフィールドを最大限に楽しみつつ、新たに送り出したユーモアとけれん味たっぷりの名探偵シリーズ。

解説・佐藤夕子

目次

夢の風車
幻の追伸
鏡の世界
闇の吉原
冬の走者
謎の献本
茶の痕跡
数の魔術

解説・佐藤夕子

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著者

北村 薫

1949年、埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。高校で教鞭を執りながら執筆を開始。89年『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蟬』で日本推理作家協会賞、2006年『ニッポン硬貨の謎』で本格ミステリ大賞(評論・研究部門)、09年『鷺と雪』で直木賞、23年『水本の小説』で泉鏡花文学賞を受賞。〈円紫さんと私〉シリーズ、〈覆面作家〉シリーズ、〈時と人〉三部作、〈ベッキーさん〉シリーズ、〈いとま申して〉三部作、『飲めば都』『雪月花謎解き私小説』など著書多数。アンソロジーやエッセイ、評論にも腕をふるう「本の達人」としても知られる。

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