ブータン、世界でいちばん幸せな女の子 阿川佐和子

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2025年09月03日
ジャンル小説
コード1679241200000000000Y
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『ブータン、世界でいちばん幸せな女の子』(阿川佐和子)

ブータン、世界でいちばん幸せな女の子 阿川佐和子

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発売日2025年09月03日
ジャンル小説
コード1679241200000000000Y

彼女は誰よりも明るい大人になっていた

年齢や環境で、距離が変わるから面白い。
そんな‶女友だち〟の物語を書きました。――阿川佐和子

忘れられていた彼女は、誰よりも明るい大人になっていた。

いつの頃からか、私は生涯の友というものを望まなくなった。女はいっときの悩みを共有できるともだちがいればじゅうぶんなのだ……。

四十を過ぎて、そんなことを思っていた頃、伯父の介護に通っていた病院で、「覚えてない? この顔」と、嬉しそうに駆け寄ってきた女性がいた。

彼女の名前は、丹野朋子さん。中学の同級生で、昔は存在感ゼロだった。太っていて、「ブータン」と呼ばれていた。

アラフォーになって再会した彼女は、ブータンという国に暮らしている人びとのように、世界一幸せ度の高い人間になるというのが、人生の目標になっていた。そして彼女は、夢を実現しているらしい。

ブータンに強引に連れられて、私は生まれて初めてカラオケボックスに行った。深呼吸するように、自分の思いを吐き出していた……。(第1話「ブータンの歌」より)

不思議な存在感のある「ブータン」をめぐって、さまざまな女性たちの人生が交錯する。
せつなさに胸が熱くなる、女友だちの物語。

文庫解説:中江有里

目次

ブータンの歌/カモメの子/垂直のリンダ/黄昏のストレンジャー/花束のわけ/母の歌

ブータン、世界でいちばん幸せな女の子
ブータン、世界でいちばん幸せな女の子
ブータン、世界でいちばん幸せな女の子

担当編集者より

「ブータン」こと丹野朋子は、クイズとカラオケが大好き、
大らかで明るくて、自虐ネタも連発するリハビリトレーナー。
人生の目標は「世界一幸せ度の高い人間になる」こと。
そんな彼女と様々な時間を共有してきた、同級生や娘・同僚・顧客は考えます。「自分にとっての‶幸せ〟って、何だろう?」
エッセイや座談の名手である阿川佐和子さんは、小説の名手でもあります。
懐かしいと同時にほろ苦くて切ない、そんな女友だちのたゆたう関係を見事にすくいあげた、傑作小説。
ぜひお読みください! 

著者

阿川 佐和子

1953(昭和28)年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部西洋史学科卒。エッセイスト、作家。83年から『情報デスクToday』のアシスタント、89年から『筑紫哲也NEWS23』のキャスターに(いずれもTBS系)。98年から『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)にレギュラー出演。99年、檀ふみ氏との往復エッセイ『ああ言えばこう食う』(集英社)で講談社エッセイ賞、2000年、『ウメ子』(小学館)で坪田譲治文学賞、08年、『婚約のあとで』(新潮社)で島清恋愛文学賞を受賞。12年、『聞く力──心をひらく35のヒント』(文春新書)が年間ベストセラー第1位、ミリオンセラーとなった。14年、菊池寛賞を受賞。著書に『ことことこーこ』(角川文庫)、『看る力──アガワ流介護入門』(共著、文春新書)、『ブータン、世界でいちばん幸せな女の子』(文藝春秋)など。

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