作品紹介

忘れられていた「ブータン」は、中学の同級生だった。アラフォーになった彼女は、出会った人たちに幸せを運んでくれている……。

せつなさに胸が熱くなる、女ともだちの物語。

いつの頃からか、私は生涯の友というものを望まなくなった。女はいっときの悩みを共有できるともだちがいればじゅうぶんなのだ……。

四十を過ぎて、そんなことを思っていた頃、伯父の介護に通っていた病院の玄関を出ようとしたら、「覚えてない? この顔」と、嬉しそうに駆け寄ってきた女性がいた。

彼女の名前は、丹野朋子さん。中学の同級生で、昔は存在感ゼロだった。ブタみたいに太っていたので、「ブータン」と呼ばれていた。

アラフォーになって再会した彼女は、ブータンという国に暮らしている人びとのように、世界一幸せ度の高い人間になるというのが、人生の目標になっていた。そして彼女は、夢を実現しているらしい。

ブータンに強引に連れられて、私は生まれて初めてカラオケボックスに行った。深呼吸するように、自分の思いを吐き出していた……。(「ブータンの歌」より)

不思議な存在感のある「ブータン」をめぐって、さまざまな女性たちの人生が交錯する。懐かしい同窓会のような物語。

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担当編集者より
忘れられていた彼女は、誰よりも明るい大人になっていた。アラフォーになった「ブータン」は出会った人たちに幸せを運んでくれる。彼女の名前は、丹野朋子さん。中学の頃は存在感ゼロで、ブタみたいに太っていたので「ブータン」と呼ばれていた。それでも彼女は、嬉しかった。無視されるよりも、ずっといい。ブータンという国に暮らしている人びとのように、世界一幸せ度の高い人間になるというのが、人生の目標になった。そして彼女は夢を実現しているらしい……。不思議な魅力に胸が熱くなる。懐かしい同窓会のような物語。

読むとじんわり、心があたたかくなります。



商品情報
書名(カナ) ブータンセカイデイチバンシアワセナオンナノコ
ページ数 304ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 仮フランス装
初版奥付日 2022年06月30日
ISBN 978-4-16-391555-5
Cコード 0093

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