単行本

ミナミの春 遠田潤子

1,980 (税込)
発売日2025年03月06日
ジャンル小説
商品情報
書名(かな) みなみのはる
ページ数 328ページ
判型・造本・装丁 四六判 軽装 並製カバー装
初版奥付日 2025年03月10日
ISBN 978-4-16-391955-3
Cコード 0093
書店在庫
ネット書店で購入
『ミナミの春』(遠田潤子)
単行本

ミナミの春 遠田潤子

1,980 (税込)
発売日2025年03月06日
ジャンル小説
商品情報
書名(かな) みなみのはる
ページ数 328ページ
判型・造本・装丁 四六判 軽装 並製カバー装
初版奥付日 2025年03月10日
ISBN 978-4-16-391955-3
Cコード 0093

痛みも後悔も乗り越えて、いつかきっと笑える

『銀花の蔵』で直木賞候補、
いま注目の作家が放つ“傑作家族小説”!

売れない芸人を続ける娘、夫の隠し子疑惑が発覚した妻、父と血のつながらない高校生……
大阪・ミナミを舞台に、人の「あたたかさ」を照らす群像劇。

◎松虫通のファミリア
「ピアニストになってほしい」亡妻の願いをかなえるために英才教育を施した娘のハルミは、漫才師になると言って出ていった。1995年、阪神淡路大震災で娘を亡くした吾郎は、5歳になる孫の存在を「元相方」から知らされる。

◎ミナミの春、万国の春
元相方のハルミが憧れた漫才師はただ一組、「カサブランカ」。ハルミ亡き後も追い続けたが、後ろ姿は遠く、ヒデヨシは漫才師を辞めた。2025年、万博の春に結婚を決めたハルミの娘のため、ヒデヨシは「カサブランカ」に会いに行く。

(他、計6篇)

ミナミの春
ミナミの春
ミナミの春

全国の書店員さんから
絶賛の声、続々!!

  • 文教堂河内長野店 
    越賀知春さん
    今の私なら、全部分かる。
    物語で描かれる親の気持ちも、子どもの気持ちも、あの頃の大阪も。
    それはきっとすごいことで、私がしっかりと大阪で生きてきた証だ。
    物語の中から思い出が匂いと共に鮮やかによみがえってきて、これからの大阪を作るのも自分だ、と思う。
    まずは大阪の書店員として、この本をたくさんの人に届けることがスタートだ。
    そうすればきっと、大阪のパワーとあたたかさと、家族の絆を感じてもらえると思う。
    大阪は、この万博の年に、また生まれ変わるんや!
  • 紀伊國屋書店久留米店 
    池尻真由美さん
    ミナミの街に生きる人々の人生の悲喜こもごもが、鮮やかに描き出されていた。
    生きていくことは容易くない。思い通りにはいかないし、誰もが苦悩や葛藤を抱えている。
    泣き笑いの人生を、必死にもがいて生きていく力強さを、ひしひしと感じた。
    物語の最後に見た光景に熱い気持ちが込み上げ、涙がこぼれた。
  • 高坂書店 
    井上哲也さん
    遠田潤子さんの新たなる代表作。
    浪速節の似合う、大阪ミナミの人間味あふれる群像劇。
    いずれの物語も心に染みて、読む者を優しい気持ちにさせ、瞼を熱くさせては、涙をあふれさせる。
    脳内風景は幸福の桜色、気分は最高である。
    間違い無く五つ星の大傑作!
  • 未来屋書店大日店 
    石坂華月さん
    どんな人でも見えているものは、ごく一部でしかない。
    隠れている部分にどれだけの想いがあるのだろうか。
    人の目なんか気にせず好きに生きたらよいのに、それも簡単にはいかない。人というものはどうしようもなく複雑で不器用だ。
    遠田潤子さんの描く物語は、どうしてこうも心を捉えて離さないのか。大好きなんやー。
  • ジュンク堂書店滋賀草津店 
    山中真理さん
    昭和の大阪がある。人の失敗、痛み、苦しみをも、なにしてんねん、あほかと言いながら、人情がじわじわしみてきて、涙をさそう。本心は心の奥に秘められていることがある。素直に心を現せない人にも最後には包みこむ温かさがある。恋愛も仕事も何もうまくいかなかった、夢を叶えることができなかった。でもその時必死で生きてきたことは残っている。大阪の彩りとともに輝いている。大阪が舞台の歌、大阪の芸人の漫才が心と体にしみついて、自分はこの小説の中にずっといるようだ。

遠田潤子(とおだ・じゅんこ)

著者近影

1966(昭和41)年、大阪府生まれ。関西大学文学部独逸文学科卒業。2009(平成21)年、『月桃夜』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。
『雪の鉄樹』が「本の雑誌が選ぶ2016年度文庫ベスト10』第1位に、『オブリヴィオン』が「本の雑誌が選ぶ2017年度ベスト10」第1位に輝く。
『冬雷』で第1回未来屋小説大賞を受賞、2020年『銀花の蔵』で直木賞候補に。
他の著書に『ドライブインまほろば』『廃墟の白墨』『人でなしの櫻』『イオカステの揺籃』などがある。


【本の話🎙ポッドキャスト】

【著者が語る】遠田潤子さんに聞く『ミナミの春』

舞台は1995年~2025年の大阪。遠田潤子さんの新刊『ミナミの春』は、姉妹芸人「カサブランカ」と同時代を生きた人々が偶然にも出会い、人生を交差させる奇跡を描き出します。今回は連載担当と書籍担当が、遠田さんをお招きして物語誕生の裏側を伺いました。この春最も見逃せないラストシーンはどのようにして生まれたのか、迫ります!

担当編集者より

本作は、大阪出身・在住の遠田さんが、はじめて正面から「大阪」の街を描き切った作品です。
相合橋、道具屋筋、道頓堀、黒門市場……懐かしい香りとむせ返るような熱気が漂う、熱量・人情度MAXの一作になりました。
遠田さんファンの方にも、これまで読んだことがない方にもおすすめしたい、渾身の浪花節小説です!

この春、55年ぶりに万博を迎える大阪。遠田さんがおっしゃった、「大阪の魅力は、なんとかなる精神だ」という言葉が忘れられません。
悲しいことはあるけれど、なんとかなる。最後には笑えるよ、というあたたかさが本書の魅力です。ラストは涙なしでは読めません……!

読むほどに春が待ち遠しくなる本作を、ぜひご一読ください!

著者

遠田 潤子

感想を送る

本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。

※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、こちらから各部門にお送りください。

メディア関係者・図書館の皆様

表紙画像のダウンロード

ご希望のデータがダウンロードできない場合や、著者インタビューのご依頼、その他の本の紹介に関するお問合せは、直接プロモーション部へご連絡ください。

雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。

書店在庫
ネット書店で購入
吉永南央「紅雲町珈琲屋こよみシリーズ」特設サイト 米国を代表する作家、スティーヴン・キングの特設サイト 佐伯泰英特設サイト 阿部智里「八咫烏シリーズ」特設サイト 2024 文春文庫 秋100ベストセレクション 文春文庫は50年を迎えました! 特設サイト