四月になれば彼女は 川村元気

792 (税込)
発売日2019年07月10日
ジャンル小説
商品情報
書名(カナ) シガツニナレバカノジョハ
ページ数 288ページ
判型・造本・装丁 文庫判 軽装 並製カバー装
初版奥付日 2019年07月10日
ISBN 978-4-16-791307-6
Cコード 0193
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四月になれば彼女は 川村元気

792 (税込)
発売日2019年07月10日
ジャンル小説
商品情報
書名(カナ) シガツニナレバカノジョハ
ページ数 288ページ
判型・造本・装丁 文庫判 軽装 並製カバー装
初版奥付日 2019年07月10日
ISBN 978-4-16-791307-6
Cコード 0193

恋愛なき時代のベストセラー恋愛小説、ついに文庫化!

胸をえぐられる、切なさが溢れだす――
『世界から猫が消えたなら』『億男』『百花』の著者が描く、究極の恋愛小説。
大反響のベストセラーがついに文庫化!

音もなく空気が抜けるように、気づけば「恋」が人生から消えている。
そんな時僕らはどうすべきか?夢中でページをめくった。
――新海誠(アニメーション監督)

こんな物騒で厄介な小説を手放しで褒めていいのか、
わたしは身を震わせる。
――あさのあつこ(作家)

4月、精神科医の藤代のもとに、初めての恋人・ハルから手紙が届いた。
“天空の鏡”ウユニ塩湖からの手紙には、瑞々しい恋の記憶が書かれていた。
だが藤代は1年後に結婚を決めていた。愛しているのかわからない恋人・弥生と。
失った恋に翻弄される12か月がはじまる――

なぜ、恋も愛も、やがては過ぎ去ってしまうのか。
川村元気が挑む、恋愛なき時代における異形の恋愛小説。

“あのときのわたしには、自分よりも大切な人がいた。
それが、永遠に続くものだと信じていた。”

“私たちは愛することをさぼった。面倒くさがった。”

“わたしは愛したときに、はじめて愛された。
それはまるで、日食のようでした。”

解説「失うことの深さ」あさのあつこ

推薦コメント

音もなく空気が抜けるように、気づけば「恋」が人生から消えている。そんな時僕らはどうすべきか? 夢中でページをめくった。新海 誠(アニメーション監督)

イノセントかつグロテスクで、ずっと愛を探している。川村元気そのもののような小説でした。星野 源(俳優・音楽家)

恋愛小説を書こうと思ったら、周りの人が誰も熱烈な恋愛をしていませんでした。独身の男女は好きになる相手がいないと嘆き、結婚した夫婦は愛が情に変わるもんだと説く。でも誰もが、十代の頃の恋を瑞々しく語る。あの頃の気持ちはいったいどこに消えたのか? 

恋愛を前にして、人間は悲しいくらい生身にされてしまう。でも僕は、それこそが美しいと思いました。だから「恋愛がなくなった世界」で、それを求めてもがく男女の物語になった。絶望の果てまで行った先に見えたかすかな“光”とともにラストシーンを書き終えた時、問い続けていた答えのカケラが見えた気がしました。読んだ人それぞれの恋愛に対する答えを、小説を読んで、自分のなかに見つけて欲しいと思っています。

川村元気(かわむら・げんき)

1979年横浜生まれ。上智大学文学部新聞学科卒。『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『バクマン。』『君の名は。』『怒り』『すずめの戸締り』『怪物』などの映画を製作。2011年に、「藤本賞」を史上最年少で受賞。12年、初小説『世界から猫が消えたなら』を発表。同作は28ヵ国で出版された。他著に小説『億男』、『神曲』、対話集『仕事。』『理系。』、翻訳を手がけた『ぼく モグラ キツネ 馬』、近藤麻理恵との共作小説『おしゃべりな部屋』等。2022年9月、自身の小説を原作として、監督・脚本を務めた『百花』が公開。同作で第70回サン・セバスティアン国際映画祭にて日本人初となる「最優秀監督賞」を受賞。
公式HP:genkikawamura.com


映画『四月になれば彼女は』2024年3月22日公開

公式サイト https://4gatsu-movie.toho.co.jp/

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『四月になれば彼女は』(著・川村 元気/朗読・細谷 佳正)

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担当編集者より

ベストセラー恋愛小説が、ついに文庫化。
学生時代の失った恋に翻弄される、精神科医・藤代の12か月――
『世界から猫が消えたなら』では命、『億男』ではカネ、最新作『百花』では記憶と、
「喪失」を描いてきた作家・映画プロデューサーの川村元気さん。本作は、恋愛なき現代に、真っ向から「恋愛」に挑んだ小説です。
誰もが覚えのある感情だからこそ、胸に刺さる言葉にあふれています。ちなみに文庫担当は「私たちは愛することをさぼった。面倒くさがった」という言葉に震えました。
あさのあつこさんの解説「失うことの深さ」も必読です。(担当AW)

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