書名(カナ) | ヒャッカ |
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ページ数 | 320ページ |
判型・造本・装丁 | 文庫判 |
初版奥付日 | 2021年07月10日 |
ISBN | 978-4-16-791716-6 |
Cコード | 0193 |
「あなたは誰?」
徐々に息子の泉を忘れていく母と、母との思い出を蘇らせていく泉。
ふたりで生きてきた親子には、忘れることのできない“事件”があった。
泉は思い出す。かつて「母を一度、失った」ことを。
母の記憶が消えゆく中、泉は封印された過去に手を伸ばす──。
記憶という謎<ミステリー>に挑む新たな傑作の誕生。
「あなたはきっと忘れるわ。
だけどそれでいいと私は思う」
「また母が、遠くに行ってしまいそうな気がした。
あの時のように」
……あの一年間のことは、決して誰にも知られてはいけなかった。
小説『世界から猫が消えたなら』『四月になれば彼女は』などで大きな衝撃を与えてきた川村元気、待望の最新文庫。
各界からも反響が続々!
◆息子と母の切ない思いに、胸が熱くなりました。──吉永小百合
◆深い感動のうちに読了した。
ぼく自身の母親の思い出と重なり、他人事ではなかったのだ。──山田洋次
涙が止まらない──現代に新たな光を投げかける、愛と記憶の物語。
解説は『長いお別れ』の中島京子さんです。
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