作品紹介

表の顔は腕の良い仕立職人、裏の顔は達人に仕込まれた剣術で悪を成敗する「地獄への案内人」。仕立屋お竜の活躍を描く痛快時代小説開幕!
第一話は、いたいけな少女・おしんがお竜と名を変えて「地獄への案内人」の道を歩むまでが描かれます。幼い頃に父からDVを受けてきたおしんは、母と家を逃げ出すが、その母も過労で亡くなり天涯孤独の身に。母親の薬代のためにつくった借金を抱えたおしんだが、親切顔で近づいてきたやくざの林助に騙され、盗品の運び屋や、美人局の片棒を担がされるなど、悪の道にひきづりこまれてしまいます。
 とあることがきっかけで、武芸の達人・北条佐兵衛に助けられて自由の身となったおしんは、天賦の才があったのか、達人から教えてもらった武術を乾いた砂が水を吸うようにわがものにしてゆきます。「お前の才能は、お前のように困っている女性のために使うのだ」という師匠の言葉を胸に、師匠の紹介で仕立屋「鶴屋」から仕事をもらうようになります。そしてお竜と名を変えて、女をいたぶる悪人を退治することを決意。そんなある日、因縁の男と再会することになって……。
 お竜の庇護者となる仕立屋の主・鶴屋孫兵衛、鶴屋の碁敵で謎のご隠居・文左衛門、そして鶴屋の用心棒で、ちょっととぼけた吉岡流剣術の使い手・井出勝之助など、お竜の脇を固める登場人物たちも魅力たっぷり。そして何よりの読みどころは、お竜の艶やかさと痛快アクションシーンです!

担当編集者より
人気書下ろし時代小説シリーズを執筆する一方で、芝居に、TVドラマの脚本にと活躍する岡本さとるさんが文春文庫初登場です。主人公のお竜は、昼は着物の仕立てを生業としてますが、その裏の顔は、極悪人を闇に葬ることも厭わぬ「地獄への案内人」。非道な手段で女性を売りさばく女衒や、DVを繰り返す男たちに鉄槌を下します。読みどころは何といっても、お竜の妖艶さと痛快アクションシーン。立原圭子さんの装画にもご注目ください!
商品情報
書名(カナ) シタテヤオリュウ
ページ数 288ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2022年06月10日
ISBN 978-4-16-791889-7
Cコード 0193

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