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司馬遼太郎と江藤 淳が訪れたドイツの古城

司馬遼太郎と江藤 淳が訪れたドイツの古城

文・写真:「文藝春秋」写真資料部

 昭和四十七年(一九七二年)、「文藝春秋」創刊五十周年を記念して、創業以来初めてヨーロッパで「文化講演会」がひらかれた。講師は司馬遼太郎、江藤 淳と池島信平社長。一行はイギリス、オランダ、イタリアなど5ヵ国をまわり、海外の愛読者の熱狂的な歓迎を受けた。

 「昭和六年にはじめた文芸講演会は、とうとうロンドンで行うまでになった。初代菊池社長、佐佐木社長も考えなかったことを、行うことができ、私はうれしくて満足である」(塩澤実信『雑誌記者池島信平』)

 このとき、司馬氏はヨーロッパ旅行がはじめてだった。講演の合間をぬって、各地の歴史的な遺跡を江藤氏とともに精力的に見て歩いた。写真はドイツのモーゼル河畔にあるエルツ城をたずねたときのもの。

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