「グリーンスムージー」とは、葉野菜とフルーツと水を、ミキサーで混ぜた緑のジュースのこと。自宅で手軽にできるこのシンプルなジュースが今、美容や健康にこだわる人たちの間で、静かに流行り始めている。
グリーンスムージーが、日本に本格的に上陸してから、まだ1年も経っていない。もちろん、何年も前から飲んでいるという人もいるが、私がグリーンスムージーを飲み始めた2009年の春頃は、グリーンスムージーについて日本語で書かれた情報は、ほとんど存在しなかった。
そんな中、私はグリーンスムージーの考案者、ヴィクトリア・ブーテンコ氏が書いた『グリーン・フォー・ライフ』という洋書に出会い、グリーンスムージーに夢中になった。そして、カリフォルニアまで著者に会いに行き、その後約半年で、『グリーン・フォー・ライフ』の日本語訳本の出版になんとかこぎつけた。
さらに、出版と同時タイミングで、ヴィクトリアが世界中を廻って講演をするワールドツアーの途中に、トランジットで日本に寄ることができるとの連絡があり、彼女を招いて初の来日講演を企画した。
ローフード(酵素やミネラルを壊さないよう、食物をなるべくRAW=生の状態で摂取する食生活)や、グリーンスムージーの認知度がまだまだ低い中で、当初どれだけの人が興味を持つのかまったく想像がつかなかった。しかし、結果的には、300人近くの人が彼女の話を聞きに来てくれた。
グリーンスムージーに興味を持っている人たちが多くいることに力を得て、その後、グリーンスムージーを飲むメリットと作り方のポイントを説明する講座を定期的に開催し始めたところ、若い女性を中心にたくさんの人が申し込んでくれるようになった。
ありがたいことに、ほとんど毎回キャンセル待ちが出るほどだ。参加者の傾向として、美容と健康に関心が高いからか、すでに美しくいきいきとしている女性が多いというのも嬉しい。そして、講座を行うたびに、グリーンスムージーのレシピ本を出してほしいと声をかけられるようになった。