「えんぴつポスター」という、夜間中学生が書いたとても素敵なポスターがあります。
私は、近所の夜間中学校の校門横に貼り出されているそのポスターが大好きで、いつも犬の散歩の時に妹と見に行っていました。
「えんぴつポスター」の手書きの文字に毎回圧倒され、その詩的な表現、ユニークな文章、たまに出てくる格言にハッとなり、いつも元気や笑いや、なんだかとってもいい気持ちをもらってきました。
近所の夜間中学校(正式には大阪市立東生野中学校夜間学級)は、学生のほとんどが高齢の女性たちという、全国でも珍しい中学校です。戦争や貧困、「女性に教育はいらない」という思想から学校に通えなかった多くの在日コリアン1世、2世の女性たちが通っています。日本語は話せる、でも読めないし書けない夜間中学生たちが文字を少しずつ習得していくと、世界がものすごく広がるんだそうです。夢や希望があふれるんだそうです。
「看板が読めた!道を歩いていると目が忙しい」と夜間中学生は語ります。
机の上を消しゴムのカスでいっぱいにしながら何度も何度も書き直して出来上がった手書きのポスターには、困難を超越した前向きな思いが溢れています。
それではここで、読者の声を紹介したいと思います。