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インドアな私が<br />なぜマラソン中毒者になったのか

インドアな私が
なぜマラソン中毒者になったのか

文:小野 裕史 (インフィニティ・ベンチャーズLLP 共同代表パートナー)

『マラソン中毒者(ジャンキー) 北極、南極、砂漠マラソン世界一のビジネスマン』 (小野裕史 著)


ジャンル : #ノンフィクション

毎度、興奮状態で書いたブログ

 自著『マラソン中毒者(ジャンキー)』は、そんな予想だにしなかった未来へと、様々な仲間との出逢いや別れを経ながら突き動かされていった私の体験を、涙と笑いを織り交ぜて描いたノンフィクションストーリーである。

 物語の舞台となるのは、つい100年ほど前の人類にとって命を賭して目指していた冒険の地である北極点と、その「地球の裏側」である南極大陸。時に氷点下50℃近くまで気温が下がり、汗も涙も一瞬にして凍りつく「人類最果ての極地」。そんな地までわざわざ赴きマラソンを走るというチャレンジをした私が、何を目にし、どんな体験をくぐり抜けてきたのか。そしてもう一つの舞台である、南米チリのアタカマ砂漠。標高3000m以上に至り、酸素も薄く、地球上で最も乾燥した「死への道」と恐れられた地。昼は気温40℃を越え、夜は0℃近くまで冷え込む。そんな地をランニングを始めてたった3年半の私が、同じくランナー初心者の友人2名を酔った勢いで巻き込み、日本人初の「砂漠マラソン、チーム戦世界一」を狙いにいく。それらの過酷な道のりを、美しい写真(カラー52P収録)とともに追体験していただけたらと思う。

 本書の元になっているのは、各レース毎に書き下ろした私のブログである。あまりに衝撃的なレース体験をした直後は、脳内麻薬のアドレナリンが出まくった状態が続き、数十時間一睡もできなかった。レースから帰国の途につくフライトの中で、それぞれ得た体験を一気に長編ブログに書きあげていた。それに加筆修正したものである。

 極地でのタフなレースや、ライバルそして自分自身との闘い、トラブルにまみれた状況でも、ニンジャやダイコンのコスプレを欠かさず、自ら楽しんでレースに挑み、時に世界一をも手にすることもある。そんな筆者の体験が、この本と何かの縁で出逢った方々に、未知なるオモシロい未来へと進む少しのエネルギーになるとしたら、本書を出版させて頂く身として、そしてこの世に生を授かった身として、この上ない幸せである。

マラソン中毒者
小野裕史・著

定価:1575円(税込) 発売日:2013年09月07日

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