発売後、たちまち35万部を突破した又吉直樹さんの小説『火花』。純文学デビュー作に、各方面から賞賛の声が寄せられています。
これは太宰を継承しながらもより現代的な「お笑い」という主題を内部から照射した本格的な文学である。
──筒井康隆
「火花」は三回読んだ。この小説には十作分のテーマが埋め込まれている。
余韻に満ちた、ある場面も忘れられない。
──佐藤優
阿呆で優しいことは、何より美しいのだと、そしてその美しさを笑える人はひとりもいないのだと、小説が全身全霊で叫んでいました。
──西加奈子
芸人が書く小説の終止符。
次に書けるのは又吉だけ。
──千原ジュニア
若手漫才師の主人公と4歳上の師匠と呼ぶ狂気を帯びた芸人とのやり取りがたまらない!
現在の若手お笑い芸人のリアリティーと浮遊感と実存を切ないほどの繊細さで描いている。 文章が素晴らしい。太宰治というより織田作之助を思わせる。
──中森明夫
じっくりたのしんで本気で読んだ。いろんないいところがあるんだけど、なによりも、登場人物たちと、作者に、好感が持てる。
文学とか表現とかって、いじわるである必要はないもの。好感ってのは、いいよなぁ。
──糸井重里
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