みなさん、こんにちは。内田樹です。
本書に収録したのは、さまざまな媒体に寄稿したものと、ネット上で公開したけれどこれまで活字化されなかった映画についての書き物です。
第1章は本書のタイトルのオリジナルとなりました「うほほいシネクラブ」です。讀賣新聞の「エピス」という紙面に連載した映画評です。月に1回試写会に行って映画を見て、それについて書くという気楽な仕事でした。
第2章「街場の映画論」は僕のブログから拾い上げた「映画に言及した雑文」とパンフレットに寄稿したものをまとめました。
第3章「小津安二郎断想」は小学館の小津安二郎のDVDブックに10ヶ月間連載したものです。毎月小津安二郎のコレクションから1本抜き出して、じっくり隅から隅まで見て、思いついたことを書くという愉悦的な仕事でした。
最後の第4章は「おとぼけ映画批評」。これは1998年にインターネットのホームページを開設してすぐ連載を開始した個人的な映画評です。
以上、それぞれ出自も違うし、執筆条件も違う四種類のテクストをまとめました。第一稿では字数が30万を超えてしまいました。これでは本が手に持てる重量に収まらないので、第4章をだいぶ削りました。それでもとんでもない頁数の新書になってしまいました。どうもすみません。
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文中に登場する主な作品を50音順の一覧表にまとめ、AmazonのDVD(一部はVHS)のページにリンクしたものを、この次ページより掲載します。
本書をお読みいただく際の、或いは日々の映画鑑賞の際の参考資料としてお役立てください。
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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