

本書の主人公。絶世の美女であるがゆえに、波瀾万丈な色恋道を突き進む。
「私は自分の人生がどの方向に転がろうとしているのか、全く読めません」
絵・ヤマザキマリ
――その人は先生のお知り合いなんですか?
――ええ、まあ。若い頃にちょっと。
――その人の霊が私に何の用があるんですか?
――彼女はまだこの世に未練があるのかも。叶わなかった望みを叶えるために、あなたに乗り移ったんでしょう。千春さんは夜毎、あなたの夢枕に立って、身の上話をするかもしれません。
確かに白草千春は七海に「私の話を聞いて」ともいった。
――お祓いしてください。気持ち悪いから。
――まあ、そういわず、話をお聞きなさい。きっとこれからの人生の参考になる。千春さんはその道を極めた人だから。
――その道ってどの道ですか?
――色恋の道です。恋にお悩みでしょ? 幸せになりたいんでしょ。
――ええ、まあ。
――千春さんは誰よりも深く恋に悩み、幸せを求め続けた。人は彼女を淫乱とか、欲深い女とか、地雷女などというけれど、自分に正直に生きれば、誰でもそうなる。
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