川端康成は古美術が大好きだった。
〈これは鎌倉時代の木彫りで、聖徳太子三歳の頃の立像である。川端氏のお気に入りのものの一つで、自ら“坊ちゃん”とあだ名をつけた〉(「文藝春秋」昭和四十年=一九六五年七月号)
明治三十二年(一八九九年)生まれ。幼くして両親と死別する。菊池寛に認められ文壇入り。「文藝春秋」創刊に同人として名を連ねた。
〈川端康成という文人は静かに端然としていながらいかにも異形で、それ故に周りの、同じ文士ゆえに一癖も二癖もありたいと願っている物書きたちに一目二目置かれていたようだ〉(『わが人生の時の人々』石原慎太郎著)
昭和四十三年(一九六八年)、「日本人の心情の本質を描いた、非常に繊細な表現による、彼の叙述の卓越さに対して」日本人初のノーベル文学賞が贈られた。
プレゼント
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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