弊社では、『一切なりゆき ~樹木希林のことば~』(文春新書)の増刷(17刷)を決定。累計発行部数が100万部の大ベストセラーとなりました。
昨年9月に75歳で亡くなった女優・樹木希林さんの生前のインタビューなどから154のことばを編んだ本書は、全身をがんに冒されながら「楽しむのではなくて、面白がることよ」と語った人生観や、「やっぱり世の家族が崩壊しないのは、女の粘り強さですよ」といった結婚観、「人間が老いていく、壊れていく姿というのも見せたかった」(「万引き家族」について)といった仕事観などが語られています。巻末には、葬儀の際の娘・内田也哉子さんの喪主代理の挨拶も収録。
12月20日の発売直後から大きな反響を呼び、各種ベストセラーランキングで数週間にわたり1位を獲得。60代女性を中心に全国的に支持され、毎週重版が決定するという異例の事態となりました。「繰り返し読んでいる」「心が軽くなった」「言葉が呼吸し、まるでいきているようだ」「プレゼントした(された)」など多くの感想が寄せられています。
文春新書で100万部を超えるベストセラーとなったのは、2012年に年間ベストセラー1位となった阿川佐和子さんの『聞く力』以来です。