作品
十年前に勘当され出奔した袋物問屋の若旦那が江戸に戻ってきたらしい。久蔵は弥平次たち手下に探索を任せるが…。〝剃刀〟の裁定は?
駒形の長屋に、容貌魁偉にして博学だが、過去の記憶がないという侍が住み着いた。町の騒動を次々に解決するこの男の正体とは?
恋人を失い自堕落だった瓢六だが、弥左衛門、お奈緒らと、水野忠邦と鳥居耀蔵の文化人取締りに立ち向かう。人気シリーズ第五弾。
蓮次が吉原に通いつめるようになり、生まれて初めて恋の苦しさと嫉妬に翻弄されるおりん。一方、熙姫の大奥入りの話が進められ…。
命の危険を顧みず、男は妻のために出兵先の朝鮮半島から日本へ還った(「汐の恋文」)。戦国時代の夫婦の情愛を描く珠玉の短編集。
大火で恋女房を失い自堕落な生活を送る瓢六。しかしやがてかつての仲間達と、水野忠邦・鳥居耀蔵らの“天保の改革”に反撃開始。
若き定町廻り同心の仁八郎は、上役の命で訪れた先で元大奥勤め・年齢不詳の庵主と出会う。その周囲で次々と不審な事件が起こるが…。
芝神明で起きた、無残な陰間殺し事件。解決の助力を請われた赤目小籐次は、大宮司・西東正継に意外すぎる事実を聞かされる――。
パリで神聖なる医学の精神を学んだ医師・高松凌雲は、帰国後、旧幕臣として箱館戦争に参加する。近代医療の父を描いた幕末歴史長篇。
神々の逢瀬に歯噛みする猿、秋に桜を咲かせる木、蝶に変わる財物――京の不思議がつぎつぎに晴明と博雅をおとなう大人気シリーズ。
鍋島四藩の追腹組との死闘が続く小籐次だったが、さらに江戸の分限者たちが彼の首に懸賞金をかけるという噂が。小籐次の窮地は続く。
夫に先立たれた女の胸に去来するのはむかし言い交した男の顔。表題作など晩年に発表した時代小説五篇と幻の直木賞受賞第一作を収録。
南町奉行所同心、「猫まんじゅう」とのあだ名をもつ文吾は幼馴染の静馬に再会する。静馬には何か秘密があるようで……。
詐術とは無縁に生き抜いた小国・宋の名宰相・華元。大国・晋と楚の和睦を実現させた男の奇蹟の生涯をさわやかに描く中国古代王朝譚。
刺客との死闘を制した小籐次は甲斐への道中で女密偵・おしんと知り合い、ともに甲府を探索することに。新たな展開を見せる第3弾!
伊月と静門院が結ばれ、圭寿とお吉も――。いよいよ藩の復興事業に着手する。一足先に田鶴へ戻った燦が口にした頼み事とは?
梟助が鏡磨ぎに訪ねた医者宅で、隣家に入った泥坊の噂を聞き、落語に出て来る間抜けな泥坊に話は広がり――切なくも可笑しい六篇。
確執、出奔、大坂の陣での献身――。朝鮮の役、関ケ原で活躍、筑前大隈城一万六千石城主となった、名将の人生を描く雄渾な長編小説。
菓子職人の兄と商才に長けた弟。次々と降りかかる難問奇問に、知恵と工夫と駆け引きで和菓子屋を切り盛りする。色鮮やかな和菓子を通じて、江戸の四季と人情を描く
旗本の光一郎は、友が盛岡・弘前両藩の確執に絡み、不穏な計画を立てていることを知る。主への忠義と己の信義を貫く武士の姿を描く。
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。