作品
植物や昆虫の声を香りで聞く一人の少女は、オアレ稲で繁栄を極めるウマール帝国で、香りで万象を知る〈香君〉という活神と出会った。
オアレ稲の謎に迫ることはウマール帝国への謀叛行為だった。そんな中虫害が発生し、アイシャは民を飢えの危機から救うべく動き出す。
未来を案じ、投資にのめり込む華美。オンラインコミュニティ活動にハマる恋人の直幸。自らの価値観と生き方を問われる、傑作小説!
浮気を繰り返す男の前世とは? 未来の夢を見る少年、AI探偵、貝殻から生まれる人間――。人気作家たちによる今年のベスト短篇集。
釧路の街を裏社会から牛耳る影山莉菜は、ある青年を代議士にしようとしていた。人を裏切り、裏切られてきた女が最後に見た景色とは。
アムステルダムで、僕は出会ってしまった。傷ついた芸能人、港颯真くんと。画面の向こうにいた港くんとの距離がどんどん近づいて…。
作家であり飛行士のサン・テグジュペリ。第二次世界大戦下、危険な偵察飛行を自ら志願し続けた。魅力溢れる人物像に迫る重厚な小説。
作り話は一切無用。本当にあった怖い話だけを持ち寄る「話の会」。ご隠居・清兵衛は、いつしか不思議な魅力に取り憑かれていって。
家斉の愛妾お美代の方と背後の黒幕、石翁。腐敗する大奥の一掃を目論む寺社奉行淡路守。両者の罠のかけ合いを推理手法で描く大作。
大奥女中と法華宗僧侶の乱れた性の証拠を掴むべく、密偵として大奥に忍び込んだ齢十九の登美に魔の手が迫る。その衝撃的な結末は。
様々な出自のアメリカの高校生8人が、原爆投下の是非について肯定派と否定派で議論を戦わせる。驚きの展開に満ちた論戦の行方は?
数百編にもおよぶ松本清張の短編の中から、ミステリ界の旗手ふたりが各々のベスト5を厳選!清張入門にもうってつけのアンソロジー。
彼岸花が咲き乱れる砂浜に流れ着いた少女は、記憶を失っていた。二つの言語が話されるその島で、彼女は深い歴史に導かれていく――。
民の命を守るため「医療の軍隊」を夢見た北里と鷗外は、なぜ道を違えて対立したか。医師でもある海堂尊が描くライバル物語!
不登校を乗り越え、通信制高校に通う沙羅。そこで再会した幼なじみの万葉は、本が大好きな青年だった。本が結ぶ瑞々しい青春小説。
「自由死」を望んだ母が生涯隠し続けた事実とは。『マチネの終わりに』『ある男』に続く、愛と幸福の真実を問いかける傑作長篇。
舞台は日露戦争で日本が敗戦した世界。日系移民2世の登志矢は、革命の嵐に巻き込まれ数奇な運命に翻弄されていく。
大阪万博、ロッキード事件など、戦後を彩る事件をそれぞれの渦中の人物の視点で描く、芥川賞作家の最新長篇にして、文体の真骨頂。
第一次大戦が始まり、アンの息子3人は兵隊として欧州の戦場へ。アンの娘リラの視点で描く戦争と銃後の暮らし、リラの成長と甘い恋。
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