担当編集者より

ドラマ化された『精霊の守り人』や、第12回本屋大賞受賞作『鹿の王』に『獣の奏者』など、数々の名作を生み出してきた世界的作家・上橋菜穂子さんの最新作『香君』。
植物や昆虫が「香り」で繋がり育んでいる生態系、それを感知できる15歳の少女アイシャが奮闘する物語は、全編にわたって美しくたおやかで、読んでいるだけでまさに至福――。
それでいて、自然や動物との共生、民族同士がいかに「違い」を乗り越えて繋がっていけるのかといった「今、私たちが直面している問題」を照らし出す本作は、大人にも子供にも響く大傑作です。
全4巻。1、2巻は24年9月に同時刊行、3巻は11月、4巻は12月にお届け致しますのでどうぞお楽しみに。（担当AA）