作品
争いが続く朝鮮半島と倭国の平和を願う聖徳太子の遣隋使計画。国内外の妨害工作に悩まされながら、若き巫女が起こした奇跡とは――。
人魚の肉を食べた者は不老不死になるというが…舞台は幕末京都、坂本竜馬、沖田総司、斎藤一らを襲う不吉な最期。奇想の新撰組異話。
去った女、逝った妻……瞼に浮かぶ、獰猛なまでに美しい女たちの面影はいまなお男を惑わせる。江戸の町に乱れ咲く、男と女の性と業。
町名主を継いだ清十郎。女子に滅法もてるが嫁取りは難航するにつけ、親友の麻之助、吉五郎は世話を焼くが、そこから新たな事件が…。
盟友の篠崎や謎の女人お奈緒らと共に“妖怪”こと鳥居甲斐守の悪事を暴く瓢六。闘いはいよいよ正念場を迎える。人気シリーズ第5作。
緻密すぎる構図や大胆な題材、新たな手法で周囲を圧倒した天才は、底知れぬ悩みを抱え、姿を見せぬ好敵手を憎みながら描き続けた。
メリケンでいう賞金稼ぎ、本邦でいう勧賞目当ての流れ者。渡辺綱の子孫条四郎は高札に掲げられた罪人を追って諸国を旅し事件を捌く。
秀吉が利休に切腹を命じた理由は信長時代まで遡るものだった…八十四歳の作家が膨大な資料から真相を見事あぶり出す歴史ミステリー。
発明家でもあった江戸時代の鉄炮鍛冶・国友一貫斎。彼が挑んだ「夢をまことに」する道具とは? 山本兼一が遺した傑作長編小説。
小笠原生まれの兄弟が一攫千金を夢見て向かったのは、ゴールドラッシュに沸く西海岸。新天地で待ち受けるのは大悪党との対決だった!
千春と凜太郎の婚礼の後、麻太郎は元岡っ引きの仙五郎から、顔形の違う人間が一人になって殺されたと聞かされる。表題作など全五篇。
夫の浮気で離縁したおこうが、向かったのは元乳母の切り盛りする口入れ屋の三春屋。やがて女主人として人と人との縁を結んでいくが。
伊東甲子太郎を慕い新撰組に入隊、後に赤報隊に身を投じた久留米脱藩隊士・篠原泰之進。彼の眼を通じてみた新撰組の隆盛と凋落。
大政奉還後、幕府の残党とされ、戊辰戦争では悲劇的な大敗を喫した会津藩。細やかな考証により新しい史観を提示する歴史中編小説
関羽、張飛、劉備、曹操――疾風怒濤の『三国志』の物語を支えてきた英雄が次々に亡くなるシリーズ第四弾。残された孔明の未来は?
今回は、晴明の好敵手にして、酒をこよなく愛する法師陰陽師・蘆屋道満の、人間味あふれる意外な活躍にも注目のシリーズ第十四弾。
元吉原の北、長谷川町に住まいする役者あがりの音四郎と妹お久。足に大けがを負い舞台から去った異父兄にはお久の知らぬ事情が……。
娘の嫁ぎ先を滅ぼし下克上を果たした宇喜多直家。戦国の梟雄を駆り立てた真の背景とは? 第九十二回オール讀物新人賞受賞作他六篇。
不破龍之進ときいとの間に長男が生まれ、伊三次一家も祝いのムードに包まれる。一方、絵師としての才能に疑問を感じ始めた伊与太は?
河童の六兵衛と、博打打ちの定次郎。矢倉沢と大戸。二人の関所破りを追いかけて、十兵衛が掴んだ尻尾の正体とは…。シリーズ第9弾。
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