作品
「私の故郷、五島を見ませんか」と教子は誘う。旅の先々で朧が垣間みせる殺人者の横顔。そして教子が確信する二人の関係の果ては
死に頻した「父」は、サギ師とよばれる幼なじみに「救済」を求めたが……芥川賞受賞作を始め物語の面白さを満喫させる四篇を収録
日本人は伴侶の死をどのように迎え、その後の人生をどのように生きたか。悲嘆の底から再び歩み出す人々の姿。感動のアンソロジー
暮らしの中で感じたことを独特の筆致で描写する「陽気なイエスタデイ」と「青春の~」「気儘な~」の三部で構成するエッセイ集
自分探し、思い出づくり、癒す……過度に情緒的で大キライなこんな言葉が、なぜはびこるのか。世相、人心を鋭く撃つ痛快辛口コラム集
難解なマニュアル片手に悪戦苦闘は必要ナシ! 苦労話も織りまぜて、リンボウ先生が懇切指導。必ずヤル気が湧いてくる指南書です
カラヤンはアルメニア人、バーンシュタインはユダヤ人となぜ分かるのか。それぞれの文化、民族を背負った名前の不思議をご紹介!
応神以前の天皇は実在しない、中世なんて時代区分は不要、十九世紀まで「中国人」はいなかった等、“目から鱗”の歴史の見方・捉え方
メディアは大統領を作るから政治はメディアを利用しようと必死になる。そこに生まれる静かで激しい闘いを豊富な情報をもとに描く
地獄の沙汰も金次第――江戸の牢屋敷は一種の暗黒世界だったが、実は悲惨さと共にユーモアもあった。牢奉行が見た涙と笑いの塀の中
ダムの底から発見された男女の死体。男は警視総監の息子だった。しかも彼の衣服からは覚醒剤が。十津川の執念の捜査は難航する
心を病んだ医師が、山村を出、海辺の町へ。潮風と輝く波と一人の少女に出会い……心の闇を抱えた者が癒し癒される感動の傑作中篇
長年勤めあげた会社を辞め、彼らは何故農業への道を選んだのか?日本全国、数多くの“帰農者”たちに取材、その本音と実態に迫る
森繁久彌がアカペラで歌った「月の砂漠」、母が台所で口ずさんでいた「これぞマドロスの恋」……忘れがたい歌にまつわるエッセイ集
朝鮮戦争時にソウルから北に渡り辛酸をなめた両親。次女は金正日の妻になり、長女は官邸入り……数奇な運命をたどった一族の悲劇
ヤミ市で靴磨きをした頃、占い師に「小説家にはなれない」と宣言された頃……。青春と交友を懐かしく、時に哀切、峻厳に回想する
選挙による社会主義政権が誕生したチリ。日本の商社マンが挑む過酷な商戦を通して、国際社会における企業の進むべき方向を探る
坂田山心中、天城山心中など世間を騒がせた情死事件を中心に、元新聞記者の著者が資料を再検討して探る、究極の人間ドラマの謎
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