養父・陸徳志(ルー・トウチ)の手元に、一心が内モンゴルの労働改造所に収容されていると知らせる手紙が届く。一心を助け出そうと、養父はひとり北京へ向かい、陳情の長い行列に並びつづけた。
政治学習、ダム建設現場での労役、草原での羊飼い……
解放され、やさしい養父母や、生き別れになった妹に会える日は訪れるのか?
戦争と平和を問い続けた国民的作家・山崎豊子の不朽の名作を、
日中国交正常化50周年&文藝春秋100周年を機にコミカライズ!
「鄧小平副総理が8日間の公式訪日で見たものとは?」
「『毛沢東語録』とは?」「人民来信来訪制度とは?」「『四つの現代化』とは?」…
物語の背景がわかる解説つき。
目次
第九話 百里香(バイリーシアン)
第十話 二つの手紙
第十一話 再会
第十二話 証し
第十三話 不死鳥
第十四話 前夜
第十五話 中南海(ツォンナンハイ)
第十六話 長城
第十七話 茨の日々
解説
『毛沢東語録』
人民来信来訪制度
文革を生きた作家・巴金(パーチン)
日中国交正常化
鄧小平(トンシァオピン)が日本で見たもの
第一次天安門事件と文革の終わり
「四つの現代化」と改革開放
戦争孤児の肉親探し
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