作品紹介

「みんな、わたしをばかにして。ばかにして」――31歳、派遣社員の春菜は、金を騙し取られ、仕事を切られ、望みを賭けた男からも捨てられた。だが、男からの手切れ金百万円を手にした時……「騙す側になる」と決めた。プチ整形し身分を偽り、うぶな男たちに貢がせていたが、やがて事態は一転、逃亡生活に。春菜に安住の地はあるのか? 解説・瀧井朝世

「わたしはただ、幸せになりたかっただけ」

金も男も仕事も消えた!
踏みにじられ、突き落とされっぱなしの日々。
どん底からの復讐が、はじまる――。

こんな人、絶対に好きになれない。こんな人生、絶対に送りたくない。そう思うのにページをめくる手が止まらない。
(中略)
正確のねじ曲がった人間の心理を掘り下げ、そこから起きるさまざまな出来事をここまでテンポよく書ける筆力もさすがである。本作はミステリーやサスペンスに分類されるのだろうが、個人的には人間の滑稽さを浮き彫りにしたブラックコメディとしても楽しめた。
(瀧井朝世さんの解説より)

困難な時代の女たちに贈る、
サバイバル+サスペンス小説!

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担当編集者より
主人公は31歳独身、派遣社員の春菜。物語は、婚活中に男に金を騙し取られ、派遣先から仕事を切られるところから始まります。その後に出会い結婚の望みを託した男からも邪険に扱われた彼女は、憤りが積もり積もって、ついに「騙す側に回る」ことを決意、少しずつ“転落”の道を歩み始めます。しかし客観的には道を踏み外しているように見えても春菜の願いはただ一つ「幸せになる」ということだけ。解説の瀧井朝世さんが「こんな人、絶対に好きになれない。そう思うのにページをめくる手が止まらない」と書いたように、妙にまじめでポジティブ、特異な性格の彼女の行く末は、誰もが気になってしまうことでしょう。その味わいは、ブラックコメディのようでもあります。コロナ禍もあり、社会不安がまた首をもたげてきた昨今、彼女のエネルギーはある意味読者に勇気を与えるかもしれません。もちろん、「絶対にこんな人にはなりたくない」と思いながら、ですが。(担当KN)
目次
第一章
第二章
第三章
第四章

解説 瀧井朝世
商品情報
書名(カナ) ネツボウ
ページ数 256ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2020年09月10日
ISBN 978-4-16-791559-9
Cコード 0193

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