作品
劇団四季の主宰者というだけでは括りきれない多方面にわたる活動と多彩な交友関係で知られる著者が、その人生の風景を鮮やかに綴った回顧録
明治・大正・昭和の作家達は寄席や芸事と意外なほど縁が深い。圧倒的な数の文学作品を切り口にその関係を掘り下げた傑作コラム集
昭和という時代はいつ終わったのか。東京裁判から三島由紀夫の死、昭和天皇崩御に至るまでの日本人の意識を鋭くえぐった渾身の力作
三島由紀夫と死を共にした青年・森田必勝。異様な生彩を放つその短い生涯を丹念に追跡し、歴史的事件の真相に迫る一級の史伝文芸
『何でも見てやろう』から『深夜特急』まで、人々の心を熱くした三十九冊の旅行記を読み返し、戦後海外旅行のうつり変わりを追う
小説の素材がダイヤモンドなら、エッセイの素材はエメラルド――常に精緻な取材と真摯な姿勢で作品を創り出す著者の名エッセイ集
吉行淳之介がいた。色川武大がいた。三島由紀夫がいた。酒と遊びの中で切瑳琢磨した文士たちよ。時代を疾駆していった作家の群像
暗闘、謀略、権力への欲望と無念の死。自ら関わったこの三十年間の政治の真相と人間の情念のドラマを、圧倒的な迫力で記した回想録
小林秀雄の毒舌、三島由紀夫の友情、遠藤周作の欝屈……文士たちの知られざる一面を斬新な切り口で鮮やかに甦らせる異色の回想録
三島由紀夫はなぜ死んだのか――三十年経った今なお残る最大の謎を三島の文学はもとより肉体観に至るまで多彩な視点で解き明かす!!
前著『昭和精神史』を昭和二十一年八月で閉じた著者が描く昭和の終焉。三島由紀夫の死に続き昭和天皇の崩御で巻を閉じる鎮魂の大冊
三島由紀夫と死をともにした森田必勝のみじかく烈しい生涯をつぶさにたどり、その青春彷徨、懊悩、真情を見事に叙した異色作品!
二・二六事件、美智子妃誕生、東京五輪、三島由紀夫自殺、昭和天皇。大事件の当事者が今こそ明かす貴重な証言。昭和史がよみがえる
世界中を騒がせた田中上奏文事件から三島由紀夫の自決まで、昭和史にのこる謎を徹底的な資料検討と明快な推理によって見事に解明
『仮面の告白』に描かれた“祖父の疑獄事件”とは何か。官僚一家の家系と、数々の傑作との間には秘められた深い関わりがあった
七◯年十一月、市ヶ谷の死地に赴く三島から「檄」を託された記者が四半世紀の沈黙を破って描く哀切の名篇。第十回新潮学芸賞受賞
「同姓愛」という性癖を抱えた兄と弟。近親憎悪から四十年以上も音信不通にあった兄弟の絆を渾身の筆で描く話題作。「バスタオル」併録
三島由紀夫、江藤淳、村上春樹、町田康――著者ならではの問題意識と危機感が把えた、幅広い評論活動の集大成である真の文藝評論
『ミカドの肖像』『ペルソナ――三島由紀夫伝』『日本国の研究』……常に情報社会日本の深層をえぐり、時代を透視してきた著者の自伝的エッセイ、ルポルタージュ作品集。(後藤正治)
サド侯爵の裁判記録をもとに、その性癖と深層心理をつぶさに検証する。凄まじい乱交と異常性愛の中から浮び上がる真正サドの実像
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