書評

ゴルフには
「メンタル」という魔物が棲んでいる

文: 永田 玄 (編集プロダクション主宰)

『ゴルフに泣かされた夜あなたが心にきざむスコアメイクの具体策』 (永田玄 著)

 唐突ですが、皆さんはゴルフの前日をどのように過ごしていますか? プレーに胸を躍らせ、ベッドで輾転反側し、寝不足のまま車を飛ばし、準備もそこそこにティーアップでは、思い通りのスコアはまず期待できません。誤解を恐れずに言えば、ゴルフはけっして楽しいものではありません。むしろ辛いことの方が多いゲームと割り切るべきなのです。日常生活からゴルフへと、脳のスイッチをパチンと切り替えて、はじめてゴルフという厄介なゲームと対峙することができると私は考えます。

 ゴルフというゲームの難しさの本質を理解し、そのうえであなたがどのようなゴルフを目指すかを明らかにし、どのような練習を重ね、プレー当日までをどう過ごすかをイメージするためのヒントを考えられる限り綴り、さらにアプローチ、ドライバー、パターについて即効性のある対処法を記しました。ウッドであれ、アイアンであれ、パターであれ、目的はただひとつ、ボールを正確にヒットするということです。詳しくは本編をお読みいただきたいのですが、右利きプレーヤーの場合は左肘が大きな役割を果たします。

 ここではアプローチを例にとって、ポイントをご紹介します。

●膝と腰が安定するバランスのとれたスタンスを探す
●ボールはできる限り右足寄りにセットする
●芝の上を引きずるようにテイクバックする
●距離の短いアプローチでもつねに加速するスウィングを心がける

 これらを守るだけで、ダフリやトップなどのアプローチのミスは激減します。次回のラウンドで是非お試しください。

 どこにでもいる腕前の私ですが、ゴルフという魔物との格闘の末、おこがましくもレッスン書を2冊も出してしまうことになりました。前作『ゴルフに深く悩んだ~』は、“技術の間”に迷い込んだ私の攻略地図だといえます。もしもあなたが80を切ることを目標にしているのであれば、今作『ゴルフに泣かされた夜~』と併せてお読みいただければ、一層のお力になれるのではないかと思います。一方、今作は“技術の間”をボロボロになりながら通過した私の前に立ちはだかった第2幕“メンタルの間”の様子を記したもので、ボギーペースでのラウンドを目指す方への攻略本となればこれにまさる喜びはありません。

 私のゴルフとの20年にわたる格闘の記録はこの2冊でひとまず完結しますが、まだまだ迷宮から抜け出したわけではなく、これからも悩まされるに違いありません。人間が600年も続けてきたゴルフというゲームは、自分を映す鏡のように思えてならないのです。

ゴルフに泣かされた夜あなたが心にきざむスコアメイクの具体策
永田 玄・著

定価:800円+税 発売日:2013年11月13日

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