「白衣」「メガネ」「ITオタク」の理系男子に萌える文系女子のえり子は、紆余曲折を経て、めでたくN島クンと結婚。甘い新婚気分にひたりたい新妻をよそに、結婚してもN島クンはかわらず「理系クン」だった……。赤ちゃんも誕生し、理系クンが理系パパになるまでを描いた人気コミックエッセイ シリーズ第3弾!
※本文2ページめのイラストはクリックで拡大します。
「結婚」…この二文字に、皆さんはどんな事を思いうかべますか?
IT畑純粋培養の理系男子と結婚するにあたって、私は、同時に二つのことが頭をよぎりました。
ひとつは、
「君が待ってる家に早く帰りたくて、残業しないできたよ~(ハート)」
という、恋人と結ばれる女子なら一度は思い描く新婚生活の風景。
もうひとつは、
「…君にはもう付き合いきれない…さようなら」
という、成田離婚よりも高速の、新居離婚の風景…。
私と花婿・N島クンとは、大学生で知り合って6年の付き合いですが、
6年付き合って理解したのは、
花婿さんは理系で、頭の中までパソコンみたいな人。
一方、私は理系とは無縁の文系出身、テキトーで感情・直感型。
まったくタイプが逆! …ということだけ。
デートの待ち合わせに、私が遅刻してしまえば、
「洋服を選んでて遅刻?じゃあ僕があなたの洋服を買えば遅刻しないんですね?」
怒るよりなじるよりも、問題解決作業(デバッグ)。
自分のためにオシャレしてきてくれたんだ…という感慨ゼロ。
「…えーと、洋服買ってもらっても、多分また遅刻します…。ごめんなさい…」
とちっとも論理的でない返答しかできない私…。
こんなテキトーな私と結婚して一緒に生活なんてしたら、
きっちり論理型のN島氏は、絶対に嫌気がさすに違いない!!
新妻の私は、愛の巣とか友人にからかわれる新居の片隅で、そんな不安に一人怯えていました。
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