神様は愛するために人間をつくられたと言われています。あなたにどんな欠点があろうとも、あなたはそのままで価値のある存在です。あなたは、あなたのままでいいのです。あなたのままでいなくてはいけないのです。
たしかに、欠損感は、ときに大きなエネルギーになります。たとえば、キング牧師はいわれない人種差別への怒りを胸に人権運動への扉を開きました。けれども、キング牧師は決して「白人になりたい」と黒人である自分を否定することはありませんでした。
このように、欠損感をバネにして大きなことを成し遂げる人々に共通するのが、ぶれない「自分軸」をしっかり持っているということです。
私たちがこれほど恵まれた社会で幸せを感じられない理由は、たった一つです。それは「自分軸」を失っているからです。
地球に自転軸があり、昼と夜があるように、本来、私たちの存在ひとつひとつに、生まれながらに持っている「自分軸」があります。ありのままの自分でさえいれば、私たちはいつもまっすぐ自分軸で大地に立つことができます。
しかし、人と自分を比較したり、不満を持ったりしては、右に左に引っ張られてグラグラしてしまっているのが、私たち現代人の姿なのです。
今回、私は文春新書で3冊目の著作となる『あなたは生まれたときから完璧な存在なのです。』を上梓しました。「こんな私が完璧だなんて」「あんなひどいヤツが完璧だって?」という疑問の声が聞こえてきそうなタイトルかもしれません。そんなあなたにこそ、手にとっていただきたいという思いをこめて書き上げました。
日本人は自己肯定感(セルフ・エスティーム)が世界でも図抜けて低い国です。「私は価値のある人間だと思う」と答えた高校生は、米国の89.1%、中国の87.7%、韓国の75.1%に対し、日本はたった36.1%です。
けれども、この「自分で自分を肯定してあげる気持ち」さえあれば、10万円の財産しかなくても幸せに生きられます。自分を否定してばかりでは、何億円あっても幸せにはなれません。
あなたが今、どんなに深い苦しみの中にいても、どんなに弱い人だとしても、あなたは必ず幸せに生きていくことができます。
多くの人々とさまざまな苦しみや悩みを分かち合う中で、「どうしても今これだけは伝えておきたい」と感じてきた想いをお伝えできれば幸せです。
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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