初めて作った思い出の棚

児玉 この白い棚は、ヘザーさんが初めて手作りしたものですよね。下の白い引き出しは、イケアのもので。
ヘザー これは、20ウン年前、ベルギーに住んでいたころに買ったもので、日本に帰国する際に、大切に持ってきました。当時、日本にまだイケアがなかったので、「イケアのものはできるだけ日本に持っていかないと!」と(笑)。若い頃からすごいイケア・ファンだったんです。今住んでいる家は、もともとのシステムキッチンの色がブルーで、それが嫌だったんですけど、新築の買ったばかりの家をリフォームするのももったいないので、我慢してブルーに統一しようと思って、このイケアの引き出しもブルーに塗りました。そのあと白に塗り直したとき、引き出しの内側だけブルーを残したんです。開けたときかわいいかなと思って。自分だけのちょっとした楽しみなんですけどね。
児玉 手作り家具は、自分の部屋の色に合わせて色を塗れるという点と、確実にサイズをぴったりにできるというのが嬉しいですよね。
ヘザー そうです。この棚もキッチンが狭いので、できるだけ縦の空間を活用しようと思って、イケアの引き出しに重ねることを前提で作ったものなんです。棚に入れているイケアのガラスジャーのサイズに、棚板の高さも合わせています。
児玉 ヘザーさん、このガラスジャーのゴムパッキンが古くなったといって悩んでいましたよね。
ヘザー そう、私、ゴムパッキンだけの替えが売っているって知らなくて(笑)。この本の取材のときに、「ゴムパッキンがボロボロになっちゃったんだけど、ビンは捨てたくないし、どうしよう?」と児玉さんに相談したら、児玉さんが「え? ゴムパッキンを替えればいいじゃないですか。イケアに替えのゴムパッキンが売ってますよ」と言われて(笑)。次の週に買いに行って、早速替えました。もうパッキンが替えられるとわかったので、大事にして一生使います(笑)。
