日本文学振興会より、第174回芥川龍之介賞の候補作が決定いたしました。選考委員会は、きたる2026年1月14日（水）都内にて開催致します。

◆選考委員（五十音順）　小川洋子・奥泉光・川上弘美・川上未映子・島田雅彦・平野啓一郎・松浦寿輝・山田詠美・吉田修一

◆正賞：時計　　副賞：賞金100万円

候補作品（作者名：五十音順）

久栖博季（くず　ひろき）「貝殻航路」文學界十二月号

©新潮社写真部

1987年生まれ。弘前大学人文学部卒。2021年「彫刻の感想」で第53回新潮新人賞を受賞してデビュー。

〈作品〉「彫刻の感想」2021年新潮11月号。「ウミガメを砕く」23年新潮6月号＝第37回三島由紀夫賞候補、単行本は24年新潮社刊。「貝殻航路」25年文學界12月号。

坂崎かおる（さかさき　かおる）「へび」文學界十月号

1984年生まれ。2020年に「リモート」で第1回かぐやSFコンテスト審査員特別賞を受賞。

〈作品〉「ベルを鳴らして」2023年小説現代7月号＝第77回日本推理作家協会賞短編部門受賞。『嘘つき姫』24年河出書房新社刊。「海岸通り」24年文學界2月号＝第171回芥川賞候補、単行本は24年文藝春秋刊。『箱庭クロニクル』24年講談社刊＝第46回吉川英治文学新人賞受賞。「へび」25年文學界10月号。

坂本湾（さかもと　わん）「BOXBOXBOXBOX」文藝冬季号

©平松市聖

1999年生まれ。2025年「BOXBOXBOXBOX」で第62回文藝賞を受賞しデビュー。

〈作品〉「BOXBOXBOXBOX」2025年文藝冬季号、単行本は25年河出書房新社刊。

鳥山まこと（とりやま　まこと）「時の家」群像八月号

©渡辺充俊

1992年生まれ。京都府立大学卒業、九州大学大学院修士課程修了。2023年「あるもの」で第29回三田文學新人賞を受賞しデビュー。

〈作品〉「あるもの」2023年三田文學春季号。「欲求アレルギー」24年三田文學春季号。「アウトライン」24年群像11月号。「辿る街の青い模様」25年『駅と旅』（東京創元社刊）所収。「時の家」25年群像8月号＝第47回野間文芸新人賞受賞、単行本は25年講談社刊。

畠山丑雄（はたけやま　うしお）「叫び」新潮

©眞鍋光太朗

1992年生まれ。京都大学文学部卒。2015年「地の底の記憶」で第52回文藝賞を受賞してデビュー。

〈作品〉「地の底の記憶」2015年文藝冬季号、単行本は15年河出書房新社刊。『改元』24年石原書房刊＝第38回三島由紀夫賞候補。「叫び」25年新潮12月号。