直近1年間の直木賞候補作から「今年の一作」を選ぶ試みである高校直木賞。
5月4日に開催された本選考会では、19校の代表者が全国から集まり、議論は3時間半を超えた。
選考会の後も高校生たちは疲れた様子もなく、初めて会った本好きの仲間と、名残惜しそうにいつまでも言葉を交わしていた。
そんな熱気も冷めやらぬ中、19人の生徒達に書いてもらった感想の全文を掲載する。
第3回高校生直木賞参加校(代表生徒氏名 タイトル)
北海道札幌南高等学校 川岸夕夏 心を信じる
函館市立函館高等学校 斎藤未来 人はなぜ本を読むのか
岩手県立盛岡第四高等学校 土谷映里 いかに感覚で本を読んでいたか
宮城県仙台第二高等学校 三島めぐみ 「言葉」の重み
都立青山高等学校 中島ももか 視点の違い
都立富士高等学校 山本真子 一冊々々への愛着
都立南多摩中等教育学校 乾 誠一 読むということ
芝高等学校 鈴木大樹 僕達の問題について
国際基督教大学高等学校 藤井悠香子 作品への見方が広がった
聖学院高等学校 平子雄也 差異の魅力
千葉県立鎌ヶ谷高等学校 大芝嶺花 本を語り合う機会
湘南白百合学園高等学校 今野日菜美 白熱した議論
向上高等学校 藤井夏海 「偏見」は捨てるもの
静岡県立磐田南高等学校 藤田千尋 高校生直木賞に参加して
藤枝明誠高等学校 小長井友貴 「高校生直木賞」に参加して
滋賀県立彦根東高等学校 吉田尚史 本校文芸部の小説力アップのために
大阪薫英女学院高等学校 仲野 栞 「新しい考え方を与えられる」本
明治学園高等学校 富永絋加 高校生直木賞選考会に参加して
筑紫女学園高等学校 山田 桃 本を深める
(計19校)
第3回 候補作品
『つまをめとらば』
青山文平 文藝春秋
『東京帝大叡古教授』
門井慶喜 小学館
『永い言い訳』
西川美和 文藝春秋
『戦場のコックたち』
深緑野分 東京創元社
『羊と鋼の森』
宮下奈都 文藝春秋
『ナイルパーチの女子会』
柚木麻子 文藝春秋