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若者のカリスマ、野田洋次郎『ラリルレ論』ほか
写真史上最も有名な作品のひとつ、「崩れ落ちる兵士」をはじめ数多の名作を撮影した伝説の戦場カメラマン、ロバート・キャパ。沢木耕太郎さんは永くキャパにシンパシーを抱き、その生涯を追ってきました。その一つの到達点が「崩れ落ちる兵士」の真実に迫った2013年の傑作『キャパの十字架』でした。
今回の『キャパへの追走』はこの作品と対をなし、キャパへの憧憬の集大成となっています。タイトル通り、沢木さんはキャパの全生涯を追って世界中を旅します。
そして、刊行予定をリリースした時点での大反響に宣伝担当者も目を見張ったロックバンド「RADWIMPS」のヴォーカル&ギター、野田洋次郎さんの初めてのエッセイ『ラリルレ論』が発売されました。若者たちの間でカリスマ的人気を誇る野田さんが、昨年、約22万人を動員した全国ツアーの最中に綴られた日記をもとに、自身の考察──死生観、恋愛観、音楽観を余すことなく綴りました。野田さんの持つ繊細な感性が多くの人々を引きつける理由がよくわかる1冊となっています。
また、野田さんは、6月6日公開の「トイレのピエタ」で映画初出演にして主演を務めています。この作品は、手塚治虫氏が病床で綴っていたアイデアを原案としたものですが、監督、脚本も手がける松永大司さん自らが原作小説として書き下ろしました。『ラリルレ論』と同時発売いたします。この夏、もっとも純粋で痛切なラブストーリー『トイレのピエタ』を、映画とあわせて楽しんでいただければ、と思います。