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なぜ書店員はエプロンをしているの?<br />ポケットに何が入っている?

なぜ書店員はエプロンをしているの?
ポケットに何が入っている?

「本の話」編集部

エプロンをしているのはなぜ?

 いよいよ、エプロンの謎に迫る瞬間がやってきました。これには10人の書店員のうち7人から回答がありましたので、まとめて御紹介します。エプロンのポケットに入っている物も教えてもらいました。

そういえば本屋さんはエプロンをしている印象がありますね。なぜでしょう? (東京都 40代 女性)

野坂美帆(紀伊國屋書店富山店)

 汚れる仕事だからです。商品の梱包材は割と汚れています。あと、ほこりの多い職場でもあります。また、ポケットがあると便利です。ボールペンやカッター、メモ帳、名刺入れなど、身に着けておきたい小物が色々ありますので、エプロンのポケットは重宝しています。

ボールペン、カッター、ハンコ、目薬、手帳、気になる本のスリップ、ティッシュ、名刺入れは必須です。

 

内田剛(三省堂書店神田神保町本店)

 男性の場合、ワイシャツにネクタイが基本スタイルですが、日々の納品作業によってネクタイなどは擦れてボロボロに。見かけ以上の激務を隠すのとボールペンやカッターなど、小道具類の収納ポケットもあるので、スタイルというよりは、エプロンは実務的に必要なアイテムです。

 

栗原浩一(あゆみBOOKS仙台青葉通り店)

 まず、エプロンをしていないとお店の従業員だとわかりにくいからだと思います。それと、書店の仕事は結構汚れるのと、エプロンをしているとポケットにカッターやはさみを入れたり名刺やスリップを入れたり、ボールペンをさしておけたりとすごく便利だからです。20年近く仕事をしてますが、エプロンをしないで売り場に出たことはないですね。

 

岡一雅(MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店)

 埃で服が汚れるのを防ぐことと、ポケットが仕事道具を入れておくのに便利だからでしょうか。ボールペン2~3本にシャープペン、消しゴム、修正液(シール)、マジックペンにカッター、メモ帳、名刺ケース、シャチハタ、注文短冊……etc。レジや売場で使う道具を入れています。最近は工務店の方が使うウエストポーチを使う方も多いですね。

 

高橋佐和子(山下書店南行徳店)

 制服がある書店は良いですが、当店のように私服で働く人にとって、梱包開けの際に段ボールのゴミや、ビニールテープ、その他にも沢山の埃が服についたまま帰宅するのは、恥ずかしいものです。制服一式を買うよりも、エプロンの方が経済的という理由だと思います(経営者ではないので正確なところは分かりませんが)。居酒屋のように腰から下だけのエプロンも良いかと思いますが、やはり本屋は上半身も埃が付きます。ポケットにペンやノートも入り実用的です。エプロンが汚れたら、洗ったり、ガムテープ等で「パタパタ」と埃を取り除けますが、自前の服だと毛玉になります(笑)。私にとってエプロンは戦闘服。装着すると、「うしっ! 頑張ろうっ!」と元気がむくむく湧いてきます☆簡単にお伝えすると「制服代わり」です☆

 

筒井陽一(リブロ名古屋店)

 使用小道具が何かと多いため、収納と持ち運びに便利なエプロンは欠かせません。
 私は
・二色ボールペン
・蛍光ペン
・黒の油性マジック(細)
・安全ひも切り
・シャチハタ印
がエプロン内の常備アイテムです。

 

富田結衣子(文教堂書店代々木上原駅店)

 まずはなんと言っても汚れるから、だと思います。段ボールや雑誌の束を運んだり、品出しをしたり、と動く作業が多いので服が汚れないように……というのが大きな理由の一つです。あとは、お会計の際の領収書や、クレジットカードのサイン、発注書の作成、などボールペンを使う機会が多いのでポケットや胸のところの取り出しやすい所に必ず差します。そして、ポケットの中にはメモ帳、名刺入れ、カードキーなどとても重要なものも入っています。荷物を出している際に出たゴミや、店内を回っている際に落ちていたゴミなどをとりあえず入れておいたりもします……。
 お客様への、ここで働いている店員であることのアピールも大きいです。例えば、レジ以外の場所でお客様が問い合わせをしようとした際などに、エプロンをつけていることによって、「あ、あの人店員さんだ」と気付いてもらえます。 

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