書店の謎

なぜ書店員はエプロンをしているの?
ポケットに何が入っている?

文: 「本の話」編集部

知っているようで知らない書店のことについて、全国各地の書店員さんが顔出しで回答する「10人の書店員に聞く<書店の謎>」。今回は、エプロンの謎やブックカバーの質問などにお答えいただきました。

本のカバーはなぜ店によって違う?

 今回はついに、謎の書店員エプロンについて回答する回です。しかし、その前にレジ周りの質問をいくつか御紹介します。

素敵な企画ありがとうございます! 早速ですが、本のカバーはなぜお店によってかけ方が違うんでしょうか? また、紙のカバーを作るときはどんな紙質のものがおすすめでしょうか? よろしくお願いします。(岩手県 20代 女性)

内田剛(三省堂書店神田神保町本店)

  素敵なご質問ありがとうございます。私どものようにチェーンの書店では研修メニューで、カバーのかけ方があって統一されています。お店によっては鋏を四方に入れてカバーを折り込む職人技もありますね。紙質はやや厚めがおすすめ。中が透けずに丈夫です。

 

結婚相談所の案内が入っていたが……

昔、本を買ったとき袋に結婚相談所の案内が入っていましたが、あれは人を見て入れてた?  (三重県 50代 男性)

山本善之(くまざわ書店大手町店)

  そういえば私は以前育毛剤のチラシが入っていたことがあったような……。あれも人を見て入れられていたらショックですね……。くまざわ書店では非常に単純なルールがあって、本と関係無いチラシを入れることはありません。
 他書店アルバイト時の経験を元に推測しますと、チラシを入れているのはその分特別に広告費をその会社から頂いているのか、様々な付き合いがあるのか、本屋では備品のコストが大きな負担になるので、既にそのチラシが入っている袋を無料で頂いて使用しているのか、色々な事情があってのことと想像します。ただ本屋のレジは重要かつ非常に忙しいところなので、本屋の儲けに関係のないチラシをお客様を選んで入れる時間はとれません。人を見て入れてはいないと思いますよ。

 

内田剛(三省堂書店神田神保町本店)

  お客様を見て、はありえません。貴重な営業収入源のひとつとして、袋のなかに各種の宣伝物をお入れしています。ピンポイントで、必要な方に伝わるとラッキーなのですが。

 

肌が荒れませんか?

紙を扱っていると手が荒れませんか? おすすめの手入れの方法が知りたいです。(東京都 30代 女性)

高橋佐和子(山下書店南行徳店)

 切り傷だらけです(笑)。自然治癒か匂いのしないハンドクリームを薄く塗ったり、肌の弱い方は棚をメンテナンスするときだけ薄手の手袋を着けていたりもします。私は本にハンドクリームがつくのが嫌なので、自然治癒です。

 

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