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40代出産の楽しみ方<br />大田垣晴子×内田春菊

40代出産の楽しみ方
大田垣晴子×内田春菊

「本の話」編集部

『40歳! 妊娠日記』 (大田垣晴子 著)

出典 : #本の話
ジャンル : #随筆・エッセイ

内田春菊
1959年長崎県生まれ。1993年の自伝的小説『ファザーファッカー』と、翌年の『私たちは繁殖している』で第4回Bunkamura ドゥ マゴ文学賞を受賞。初監督映画「お前の母ちゃんBitch!」が5月にDVD化。

内田  私も1人目を産んだ後に流産の経験があるけれど、最初と次の2回連続は辛いなあ……。流産って、まだ子どもが出現していないだけに、漠然とした辛さじゃないですか。

大田垣  最初は本当に楽しみにしてたから、すごくショックでしたね。家で泣いていると友達から電話がかかってきて、「私も一度流産したことがあって」ってみんなカミングアウトしてきてくれて。「そんななぐさめはいらん!」って思いました。あと、「一度中をきれいに掃除すると、次にまたすぐ出来るから」って男の人から言われたり。

内田  それ全然関係ない。すごいこと言うなあ……。

大田垣  2回目の流産の時は、「この育ち方はダメかな」という感じが自分でもして。全然育たないから。流産と言われた時は、「こういう運命だったのかな」って思いました。

内田  細胞の出会いはどうしようもないからね……。初期で流産する子は、細胞レベルで「生まれても育たない」という判断がされているってことだから。

大田垣  流産してから30日経たないうちにまた妊娠したんですけど、「流産したからまだ陽性反応出てるんじゃないかな」とか思ってしまって、なかなか信じられませんでしたね。

内田  無事に生まれて本当によかったですね。妊娠を考えている女性は、みんなこの本を読みたくなりますよ。

大田垣  ありがとうございます。

内田  クアトロテスト*を受けたと書いてありましたけど、私も37歳で2人目を産む時は不安でした。高齢出産だし、障害がある子が生まれても自分は育てていけるのかって。

*クアトロテスト=ダウン症やエドワード症候群などの先天性疾患が起きる確率を予測する検査。

40歳! 妊娠日記
大田垣 晴子・著

定価:1155円(税込) 発売日:2011年04月23日

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