- 2010.09.20
- 書評
ボケない人生を始めよう
文:白澤 卓二 (順天堂大学大学院教授)
『100歳までボケない101の方法――脳とこころのアンチエイジング』 (白澤卓二 著)
ジャンル :
#趣味・実用
わたしにはひとつの確信がある。それは、ボケないということ。
ボケには、大きく分けてふたつ、アルツハイマー病と、脳梗塞など脳の血管障害によって起こるものがある。
長年アルツハイマー病の研究を続けているが、その原因もかなりわかってきているから、アルツハイマー病が克服されるのは、そんなに遠いことではない。
しかし、まだ残念ながら目の前に「薬」などがあるわけではない。
ただし、いくつか有効な手だてがある。それは誰にでもできるし、そんなにむずかしいものでもない。
その手だてのほとんどは、アルツハイマー病の研究の成果から、発見されたものである。
たとえば、たくさんの人々の生活を分析し、ボケていない人とボケてしまった人を比較して、食事の内容、運動、習慣、生活様式などを綿密に調べたもの。有効と考えられるものをマウスやサル、さらにヒトを使って実験した結果から得られたものなどである。いうまでもないが、ヒトでの実験では了解をもらっている。
こうした多くの研究成果の中から、わたし自身が納得のいくものを実行している。科学的に実証されているものばかりなので、安心でもある。
だから、わたしはボケないと思っている。
脳血管障害のほうは、血圧を下げる、動脈硬化を進行させないなど、防ぐ方法が確実にある。これもそんなにむずかしくない。その中からわたしにできるものを選び、実行している。もちろん、この方法も本書では紹介している。
もうひとつ、わたしがボケないと思っているのは、仕事で何人もの100歳を超えても元気な人たちに会った結果である。
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