前田司郎さんの『愛が挟み撃ち』が、この度、第158回芥川賞候補作に選ばれました。
36歳の京子と、もうすぐ40歳の俊介。結婚して6年目の夫婦の悩みは、子どもができないことだ。
愛なんてこの世にないかもしれない。でも、京子に子どもが生まれたならば。
諦めきれない俊介が提案したのは、驚くべき解決策だった。
男二人と女一人。過去が思いがけない形で未来へと接続される、危うい心理劇。
文學界2017年12月号に掲載された前田司郎さんの『愛が挟み撃ち』が、この度、第158回芥川賞候補作に選ばれました。
芥川賞選考委員会は、きたる平成30年1月16日(火)午後5時より築地・新喜楽で開催されます。
プロフィール
前田司郎(まえだ・しろう)
1977年東京都品川区生まれ。97年劇団「五反田団」を旗揚げ。以後全ての作品の劇作・演出を担当。2005年「愛でもない青春でもない旅立たない」で小説家デビュー。08年「生きてるものはいないのか」で第52回岸田國士戯曲賞受賞。15年「徒歩7分」で第33回向田邦子賞受賞。〈作品〉「愛でもない青春でもない旅立たない」05年群像8月号、単行本は05年講談社刊。「グレート生活アドベンチャー」07年新潮5月号=第137回芥川賞候補、単行本は07年新潮社刊。『夏の水の半魚人』09年扶桑社刊=第22回三島由紀夫賞受賞。