日本文学振興会より、第165回直木三十五賞の候補作が発表されました。選考委員会は、きたる2021年7月14日(水)都内で開催されます。
◆選考委員(五十音順) 浅田次郎・伊集院静・角田光代・北方謙三・桐野夏生・髙村薫・林真理子・三浦しをん・宮部みゆき
◆正賞:時計 副賞:賞金100万円
候補作品(作者名:五十音順)
一穂 ミチ (いちほ みち) 「スモールワールズ」 講談社
1978年生まれ。関西大学卒。2007年『雪よ林檎の香のごとく』でデビュー。
〈作品〉『イエスかノーか半分か』(2014年~・新書館ディアプラス文庫)シリーズなど著作多数。『スモールワールズ』所収の短編「ピクニック」=第74回日本推理作家協会賞短編部門候補。
呉勝浩(ご かつひろ)「おれたちの歌をうたえ」文藝春秋
1981年生まれ。大阪芸術大学卒。2015年『道徳の時間』で第61回江戸川乱歩賞を受賞。
〈作品〉『道徳の時間』2015年講談社刊。『白い衝動』17年講談社刊=第20回大藪春彦賞受賞。『ライオン・ブルー』17年KADOKAWA刊=第31回山本周五郎賞候補。『スワン』19年KADOKAWA刊=第41回吉川英治文学新人賞受賞、第73回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門受賞、第162回直木賞候補。
佐藤究(さとう きわむ)「テスカトリポカ」KADOKAWA
1977年生まれ。福岡大学付属大濠高等学校卒。2004年、佐藤憲胤(のりかず)名義の『サージウスの死神』が第47回群像新人文学賞優秀作となり、同作でデビュー。
〈作品〉『サージウスの死神』(佐藤憲胤名義)2005年講談社刊=第47回群像新人文学賞優秀作。『QJKJQ』16年講談社刊=第62回江戸川乱歩賞受賞。『Ank: a mirroring ape』17年講談社刊=第20回大藪春彦賞、第39回吉川英治文学新人賞受賞。『テスカトリポカ』21年KADOKAWA刊=第34回山本周五郎賞受賞。
澤田瞳子(さわだ とうこ) 「星落ちて、なお」文藝春秋
1977年生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士課程前期修了。奈良時代仏教制度史、正倉院文書の研究を経て、2010年『孤鷹の天』でデビュー。
〈作品〉『孤鷹の天』2010年徳間書店刊=第17回中山義秀文学賞受賞。『満つる月の如し 仏師・定朝』12年徳間書店刊=第2回本屋が選ぶ時代小説大賞受賞、第32回新田次郎文学賞受賞。『若冲』15年文藝春秋刊=第153回直木賞候補、第9回親鸞賞受賞、第5回歴史時代作家クラブ賞受賞。『腐れ梅』17年集英社刊=第8回山田風太郎賞候補。『火定』17年PHP研究所刊=第39回吉川英治文学新人賞候補、第158回直木賞候補。『落花』19年中央公論新社刊=第32回山本周五郎賞候補、第161回直木賞候補。『能楽ものがたり 稚児桜』19年淡交社刊=第163回直木賞候補。『駆け入りの寺』20年文藝春秋刊=第14回舟橋聖一文学賞受賞。
砂原浩太朗(すなはら こうたろう) 「高瀬庄左衛門御留書(たかせしょうざえもんおとどめがき)」講談社
1969年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。2016年、「いのちがけ」で第2回決戦!小説大賞を受賞。18年、同作を収録した『いのちがけ 加賀百万石の礎』で単行本デビュー。
〈作品〉『いのちがけ 加賀百万石の礎』2018年講談社刊。『決戦!設楽原』(共著)18年講談社刊。『逆転の戦国史 「天才」ではなかった信長、「叛臣」ではなかった光秀』20年小学館刊。『高瀬庄左衛門御留書』21年講談社刊=第34回山本周五郎賞候補。『Story for you』(共著)21年講談社刊。
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