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【速報】第165回芥川龍之介賞候補作が発表されました。

【速報】第165回芥川龍之介賞候補作が発表されました。

日本文学振興会より、第165回芥川龍之介賞の候補作が発表されました。選考委員会は、きたる2021年7月14日(水)都内で開催されます。

◆選考委員(五十音順) 小川洋子・奥泉光・川上弘美・島田雅彦・平野啓一郎・堀江敏幸・松浦寿輝・山田詠美・吉田修一

◆正賞:時計  副賞:賞金100万円


候補作品(作者名:五十音順)

 

石沢麻依(いしざわ まい)「貝に続く場所にて」群像6月号

1980年生まれ。東北大学大学院文学研究科修士課程修了。2021年、「貝に続く場所にて」で第64回群像新人文学賞を受賞しデビュー。

〈作品〉「貝に続く場所にて」2021年群像6月号。


くどうれいん「氷柱(つらら)の声」群像4月号

©川代大輔

1994年生まれ。作家、会社員。俳句結社樹氷同人、コスモス短歌会所属。2016年、俳句のウェブマガジン「スピカ」に連載した日記形式のエッセイ「わたしを空腹にしないほうがいい」が話題になり、盛岡市の書店BOOKNERDから刊行されるとリトルプレスとして異例の売れ行きとなる。

〈作品〉『わたしを空腹にしないほうがいい』2018年BOOKNERD刊。『うたうおばけ』20年書肆侃侃房刊。歌集『水中で口笛』(工藤玲音名義)21年左右社刊。


高瀬隼子(たかせ じゅんこ)「水たまりで息をする」すばる3月号

©中野義樹

1988年生まれ。立命館大学文学部卒。2019年「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞。

〈作品〉「犬のかたちをしているもの」2019年すばる11月号、単行本は20年2月刊。「いい子のあくび」20年すばる5月号。「休学(国産のため)」21年文藝春季号。


千葉雅也(ちば まさや)「オーバーヒート」新潮6月号

©新潮社

1978年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(学術)。2013年刊の『動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』で紀伊國屋じんぶん大賞および表象文化論学会賞を受賞。『勉強の哲学――来たるべきバカのために』などを刊行。19年、初の小説作品「デッドライン」を発表。

〈作品〉『動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』2013年河出書房新社刊=紀伊國屋じんぶん大賞2013、第5回表象文化論学会賞受賞。『勉強の哲学――来たるべきバカのために』17年文藝春秋刊。『意味がない無意味』18年河出書房新社刊。『アメリカ紀行』19年文藝春秋刊。「デッドライン」19年新潮9月号=第162回芥川賞候補、単行本は19年新潮社刊=第41回野間文芸新人賞受賞。『ツイッター哲学――別のしかたで』20年河出文庫刊。「マジックミラー」20年文学ムックことばとvol.1=第45回川端康成文学賞受賞。


李琴峰(り ことみ) 「彼岸花(ひがんばな)が咲く島」文學界3月号

©大坪尚人

1989年生まれ。中国語を第一言語としながら、15歳より日本語を学習。また、その頃から中国語で小説創作を試みる。2013年、台湾大学卒業後に来日。15年に早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程を修了し、16年民間企業に就職。17年、「独舞」にて第60回群像新人文学賞優秀作を受賞しデビュー。18年末に勤務先を退職。19年より独立起業し、以来、作家・翻訳家・通訳者として活動。個人サイト:www.likotomi.com

〈作品〉「独舞」群像2017年6月号、単行本(『独り舞』と改題)は18年講談社刊。自訳の中国語版『獨舞』は19年台湾・聯合文學出版社刊。「流光」17年群像11月号。「ディアスポラ・オブ・アジア」17年三田文學秋季号。「セイナイト」19年群像4月号。「五つ数えれば三日月が」19年文學界6月号=第161回芥川賞候補、単行本は19年文藝春秋刊=第41回野間文芸新人賞候補。自訳の中国語版『倒數五秒月牙』は21年台湾・聯合文學出版社刊。「ポラリスが降り注ぐ夜」20年早稲田文学春号、単行本は20年筑摩書房刊=第71回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。「星月夜(ほしつきよる)」すばる19年12月号、単行本は20年集英社刊。「地の果て、砂の祈り」20年すばる12月号。「彼岸花が咲く島」21年文學界3月号=第34回三島由紀夫賞候補。

単行本
彼岸花が咲く島
李琴峰

定価:1,925円(税込)発売日:2021年06月25日

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