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11月号の特集は〈「小説家」になる!〉&〈秋の読切ミステリー祭〉。史上最年少の19歳が受賞したオール讀物新人賞を発表!

11月号の特集は〈「小説家」になる!〉&〈秋の読切ミステリー祭〉。史上最年少の19歳が受賞したオール讀物新人賞を発表!

文:「オール讀物」編集部

「オール讀物」11月号


ジャンル : #小説 ,#エンタメ・ミステリ ,#歴史・時代小説

本日発売になった「オール讀物」11月号は、〈「小説家」になる!〉と題した新人賞と、〈秋の読切ミステリー祭〉をお届けします。そして昨年から不定期連載として話題を集めてきた髙見澤俊彦さんの「特撮家族」が、遂に驚愕&感動の最終回を迎えました。

「オール讀物」11月号

例年11月号で発表となるオール讀物新人賞に選ばれたのは、19歳の現役大学生・米原信(まいばらしん)さんの「盟(かみかけて)信(しん)が大切」。第102回を数える新人賞の中でも、これまでの22歳を大幅に更新し、10代の受賞者が初めて誕生しました。

選考委員の安部龍太郎さんからは「才能のきらめきと可能性を秘めている」、門井慶喜さんからは「小説の魅力のいっとう根源的なものがキラキラしていました」、畠中恵さんからは「新しい風を、大いに期待したい」と評された受賞作は、鶴屋南北による謎の多い演目の誕生秘話に迫った痛快時代劇。ぜひご自身の目で新たな作家の登場をお確かめください。

第102回オール讀物新人賞受賞者の米原信さん。国立劇場の前で撮影

グラビアではほかにも2022年に話題となった新人作家をご紹介しています。さらに11月に単行本デビューを控えた、第99回オール讀物新人賞受賞者の由原かのんさん、第100回受賞者の高瀬乃一さんにインタビュー。デビュー作がいきなり本屋大賞&高校生直木賞を受賞した逢坂冬馬さんと、『テスカトリポカ』で直木賞を受賞した佐藤究さんとの対談では、高校時代から作家にいたる道のりを真摯に語っていただきました。

高校生直木賞のイベントで対談した佐藤究さんと逢坂冬馬さん

オール讀物新人賞の歴代の受賞者は、赤川次郎さん石田衣良さん山本一力さん坂井希久子さん門井慶喜さんが読切を競作。何と赤川さんは〈幽霊〉シリーズを、石田さんは〈池袋ウエストゲートパーク〉シリーズを、山本さんは〈損料屋喜八郎始末控え〉シリーズをデビュー時から書き続け、今も読者を魅了してやみません。坂井さんの〈江戸彩り見立て帖〉、門井さんによる菊池寛の評伝も回を重ねるごとに、ファンを獲得しているシリーズです。

もうひとつの読切企画は、秋のミステリー特集です。奥田英朗さんによる〈ドクター伊良部〉シリーズはコロナ禍で対人恐怖症となった大学生に対し、またも伊良部の劇薬が炸裂します。〈屍人荘の殺人〉シリーズで大きな話題を集めた今村昌弘さんは本誌初登場。オカルト好きの小学生が、同級生と七不思議を追います。

同じく気鋭の若手として注目の五十嵐律人さんの特殊詐欺を扱った司法もの、織守きょうやさんの江戸時代を舞台にした本格もの、さらに〈和菓子のアン〉シリーズで人気の坂木司さんが高校の「おやつ部」を描く日常の謎ものと、同じミステリージャンルでも読み味は五人五色。多彩な味わいをお愉しみいただけます。

若手ミステリー作家として注目の今村さん、五十嵐さん、織守さん

そして遂に今号では、連載開始時から話題を集めてきた髙見澤俊彦さんの長編SF「特撮家族」が最終回を迎えました。主人公の美咲の恋の行方、ゴーストとなった父との関係性はどうなるのか――驚きに満ちた展開と感動のラストシーンには、担当者の目にもつい涙が浮かんだとのこと。併せて「本の話」ポッドキャストでもスペシャル企画をご用意しています。

髙見澤俊彦さんは「本の話」ポッドキャストにも特別に出演

ほかにも新連載として中野京子さんの「クリムトと黄昏のハプスブルク」、安部龍太郎さんによる「『灯台』を読む」、充実の連載小説&大人気コラムなど、「オール讀物」11月号は秋の夜長、読書の秋にぴったりな一冊です!


第102回オール讀物新人賞についてはポッドキャストでも詳しくお聴きいただけます

https://anchor.fm/hon-web/episodes/102-e1pavfs


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