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中国共産党の原動力は権力闘争だ。地方政治家から国家主席に上り詰め、闘う宿命を背負う男の真実。『十三億分の一の男』を改題増補。
やんちゃが少し過ぎた俺は、闇のフィクサーである祖父ちゃんの差し金でマンションの管理人見習いに。だがそこは悪人専用住居だった!
作家の本谷は父親の遺品を整理中、一九六三年にマイナーリーグで野球をする若き日の父の写真を発見。意外な過去を知るべく渡米する。
去った女、逝った妻……瞼に浮かぶ、獰猛なまでに美しい女たちの面影はいまなお男を惑わせる。江戸の町に乱れ咲く、男と女の性と業。
生者と死者が語り合う降霊会に招かれた作家の〝私〟は、そこで思いもかけぬ人たちと再会する……。青春時代に置き忘れたものとは。
人魚の肉を食べた者は不老不死になるというが…舞台は幕末京都、坂本竜馬、沖田総司、斎藤一らを襲う不吉な最期。奇想の新撰組異聞。
大手繊維企業課長の森雄造は中堅の筆頭株だが、派閥抗争に巻き込まれ、不当に会社を追われそうに。サラリーマンの挫折と再起を描く。
殺されたルポライターが遺した、上野―秋田間を結ぶ寝台急行「天の川」乗車ルポ。列車に乗った十津川警部は、ある齟齬を見出す――。
夫が月に一度、降霊術の集いで「幽霊」になった先妻に会いに行く――友人の告白に驚く夕子と宇野。案の定その邸宅で衝撃の事件が!
有名マジシャン・ベリーが招かれたのは時がさかしまに流れる街だった! ベリーは老い人々は若返る。奇妙で切ない松本清張賞受賞作。
航空機メーカーで働く沢本由佳は戦闘機の改修開発を提案する。ライバル企業の妨害や社内の不正など、次々とトラブルが起きるが……。
美大合格を機に上京した友親に、やさしく接する先輩・若菜。しかし、二人はそれぞれに問題を抱えており――みずみずしい青春の日々。
夫に恋する女とその父の愛を描く「寒橋」、置いて行かれた子を育てる浪人「人情裏長屋」、これぞ肝っ玉母さん「かあちゃん」等九編。
恋にまつわるあれこれと読むだけで心も満たされる“おいしいもの”がギュッとつまった九つの物語。様々な恋の姿に胸打たれる短篇集。
部屋に侵入した蜂とも友達になってしまうという著者。態度の大きな猫や痴漢と間違われた鹿など動物について綴った抱腹絶倒エッセイ。
壊れゆく国民国家、自民党改憲案の危うさ、ポスト・グローバリズム後の世界――現代日本の抱える問題を解きほぐす内田流憂国論。
もし地球が一面、海に覆われていたら……。逆に水量が十分の一に減ったら……。生命が存在する惑星は、地球以外にもあるはずだ!
保守派の論客であった著者の原点は、安保闘争で戦った学生時代にあった。あの「空虚な祭典」を、「戦友」たちの記憶と共に振り返る。