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孔丘は家族の情愛に恵まれずに育つが、学問を愛する青年となる。徳と礼で民を治める理想を磨き続けた儒教の祖の一生を描く大河小説。
政敵の言葉「仁」に衝撃を受ける孔丘。50代にして母国をおわれ弟子達と放浪した苦しい時期、帰国してから亡くなるまでを描く。
父の死の真相を知った了助。その仇討ちを止めに入った義仙と廻国修行の旅に出る。幕府転覆を目論む極楽組と光國の因縁も絡み……。
車椅子の探偵・玄太郎が病気で入院。その上、元裁判官の静は謎の復讐者に狙われ…。意表を突くトリック駆使の痛快事件簿第2弾。
モテない僕の恋人は、白くて冷たい?倹約生活を送る専業主婦の私の秘密は?穏やかな日常が一転する戦慄の仕掛けと魅力に満ちた6編。
夫に愛想がつき、息子を連れて家を出たおのり。だが、夫が近所に越してきて、息子が姿を消す。慌てるおのりを見かけた清兵衛は……。
求人広告は半グレ集団による罠だった! 個人情報を握られ、歌舞伎町のバーで働くことになった創介の前に、頬に傷持つあの男が……。
とある事情で東京を目指す女性が、なぜか強面ヤンキーの運転する軽トラに乗るはめに。旅のスリルと人間ドラマの妙味あふれる中篇集。
美しい女性が描かれた絵画「極楽寺逍遙」を巡り渦巻く各々の思惑──。亜澄と元哉がたどり着く、悲しい物語とは。
カオス化した美大の学園祭で、田舎出の藝大志望の青年は浪人生活を振り返る。心を打つ表現とは。揺れ動く青年期を鮮明に描いた傑作。
長屋の少女たちを笑顔にするべく、お雅は「旭屋」で雛祭りをすることに――。お雅の知恵と工夫が光る一品が、物語に彩りを添える。
とうとう昭和、平成、令和の三代をやってしまった! 生き恥をマスクで隠す令和の世相に注がれる、さだおの鋭い目。本日も死角なし。
2008年のデビューから2023年現在までの15年間の軌跡を辿る。温かな言葉で綴られた、笑いと涙あふれるエッセイ集。
幼い娘を連れて海辺の町に帰省した寿子。記憶の奥底に埋められた恐ろしい真実が浮かび上がってくる。表題作等5編の傑作短篇を収録。
森茉莉の豊潤で鋭い批評性を堪能できるエッセイと、吉屋信子のユニークな観察眼が光る交遊録。対照的な二人の作家による名随筆集。
6歳の子を殺してしまった少年。遺体を森に隠して罪を逃れたが、人生の歯車は狂い…。仏文学界の鬼才が放つ傑作犯罪サスペンス。
ベトナム人殺害の容疑者のロシア人を追う倉島だが、なぜか中国担当の公安捜査官にも動きが─。試される公安エースとしての資質。
銀座で発生した放火殺人の被害者は、かつての父の愛人だった。政治家の父を追い詰める刑事の執念の捜査。破滅するのは父か、自分か?
山田監督が原作を大幅改稿し創り出した映画「キネマの神様」。その作品に感銘を受けた原田マハが、映画を元に再び紡いだ新しい物語。
ひたひたと忍び寄る恐ろしさ、ぬるりと変容する日常から目を背けてはならない。 取り扱い注意! 直木賞候補となった最恐ミステリ。
不審な自殺が相次ぐビルに、有名な都市伝説に似た連続失踪事件。翠と一華の心霊調査はさらにパワーアップし、二人の関係にも変化が?
朝比奈凜之助はある事件で兄を亡くしていた。背後には材木納入を巡る不正の影が……。新米同心の成長を描くシリーズ第三弾。
近松に描かれスターとなった遊女・梅川に憧れ、端女郎・小梅は心中未遂を試みるが。時に滑稽に時に切なく、江戸に生きた男女を描く。
イスラエルで発掘された〈キリストの乳歯〉のDNAは、ホモサピエンスとは異なる人類のものだった!? イエス・キリストの正体は?
婚活連続殺人事件の容疑者と真相を追うフリーライター、公判の傍聴に通う女性達。事件の全貌が見えたとき、新たな主役が――。
稀代の女性政治家か、我々が生んだ虚像か。「芦屋令嬢」育ち、謎多きカイロ時代。キャスターから権力の道へ。数奇な半生がここに。
芸能界を突然引退し、子育てに専念した伝説のミューズ。25年ぶりの復活と70年の半生をラジオ名プロデューサーが秘話で綴る評伝。
淡々と記された人々の動きに宿る「人間くささ」。優しい眼差しで美しき“昭和”を描き出す。
ディーヴァーが描く新たな主人公は流浪の名探偵コルター・ショウ! シリコンヴァレーで連続誘拐事件が発生。死のゲームを操るのは⁉
「自由死」を望んだ母が生涯隠し続けた事実とは。『マチネの終わりに』『ある男』に続く、愛と幸福の真実を問いかける傑作長篇。
大物彫刻家が遺した縮小模型、素人の蔵に眠っていた重文級の絵や裂…古美術業界の儲け話にたかる人々を描く、傑作ミステリー連作集。
母を看取り一人ぼっちになった秋の夜更け、百花が散歩していると飼い猫が遊園地に……。淡路島、岩手、広島と満月珈琲店が開店する。
舞台は日露戦争で日本が敗戦した世界。日系移民2世の登志矢は、革命の嵐に巻き込まれ数奇な運命に翻弄されていく。
新小岩にある居酒屋・米屋には今日も悩める一見さんがご来店。元ボクサーやホストに入れ込む女子大生、おまけに季節外れの幽霊まで?
20年前「コールドスリープ」の被験体となった松崎。眠りから覚めたが、世界はコロナ禍に揺れ、かつての仲間が次々と殺されていく。
驚きと面白さは絶対保証! ミステリの最前線で活躍するスター作家がそれぞれ趣向を凝らした珠玉の6作を収録。文庫オリジナル。
キリシタン大名・大友宗麟の臼杵城から長崎の原爆資料館、『苦海浄土』の水俣まで、西国を巡り育まれてきた文学をも紐解く歴史紀行。
珍獣ハンターとなり100カ国以上でロケする日々の中で、旅先で出会った人、芸能界の友人や家族について率直に書いたエッセイ集。
田中角栄は本当に有罪だったのか? 戦後から現在につづく日米関係の深層と特捜神話の真実を関係者の新証言と膨大な資料で剔抉する。
第一次大戦が始まり、アンの息子3人は兵隊として欧州の戦場へ。アンの娘リラの視点で描く戦争と銃後の暮らし、リラの成長と甘い恋。
「才女」の形容を遥かに超えたベストセラー作家有吉と、夫・恋人・息子への愛の苦悩を歌と小説に昇華させた岡本の遺した散文、書簡。
正岡子規の直弟子ながら、高浜虚子の系統に抹殺された伝説の俳人・河東碧梧桐―その生涯を通じ短詩形と書字の深淵に迫る著者集大成。