作品
日本で働く台湾人の私。台湾に移り住んだ友人の実桜。平成最後の夏の日、二人は東京で再会する。年月を経て募る思いを繊細に描く。
惜しまれて早世した精神科医。地域医療に尽くした半生。その基礎となった青春期の清冽なる思索のメモワール。
宇宙膨張の謎、幻の粒子、十次元の世界。宇宙の起源を探るなかで、科学者は「人工宇宙の作成は可能」との衝撃的な結論に辿り着いた。
近代化以降、世界から魔法が失われた。もっとカラフルな知性を取り戻すために――パラダイムを新たにするパワフルな哲学的冒険の書。
中国の孤児院で育ち、その聡明さからドイツの里親に引き取られた盲目の少年。凄惨な〈幼児目潰し事件〉を解決すべく母国を再訪する!
きつい目に大柄な身体、恋愛なんて私には似合わない。そんな二十歳の藤子に恋を与え奪ったのは死んだ父より年の離れた写真家だった。
将軍の子として生まれながら、父・秀忠と生涯親子の名乗りをあげなかった保科正之。不遇な生まれを力に変えた男の半生を描く連作集。
勤め先が倒産した黒葛原涼はひょんなことから下町の探偵となり、仮面男、ひったくりなど、地元で起きた事件を解決していく――。
自衛隊の出動が縛られる日本で、海防の最前線に立つ海保。特殊部隊隊長から、初の叩き上げトップに抜擢された元長官の重大事件簿。
「自分の子どもに会いたい」と願う夏子に届くさまざまな声。この世は生まれてくるのに値するのか。エネルギーに満ちた世界文学の誕生
水戸光國との出会いにより、捨て子を集めた幕府の隠密組織「拾人衆」に加わった了助。木剣を手に、仲間たちとある疑惑を追うが――。
各章の最終ページを捲ると現れる地図や写真の意味が解った瞬間、物語の別の顔が見えてくる……最終章まで油断禁止の驚愕ミステリー。
明治維新で没落した家を再興すべく西南戦争に参加した錬一郎は、はみ出し者ばかりの部隊で武功を挙げることができるのか!?
あの梅原猛を驚嘆させた独特の画風。利き腕切断後も大作を描き続けた伝説の画家、三十五年の凄絶な生涯を描いた力作長編。
安倍長期政権の裏で深刻化する国家崩壊の危機。国民民主党の若き代表が三十二の論点でこの国の本当の課題を示し、救国策を訴える!
高度経済成長のとば口に立った昭和30年代、総合商社に入社。憧れの海外駐在勤務を命じられる。インド、イランなどで体験した事件
学校で居場所がない中学生の悠馬。親友の助言で、父が巻き込まれた冤罪事件の真犯人を探し始める。二人は真相にたどり着けるのか。
愛が怖い、生活が怖い。成長できない自分をもて余している。ノッペラボウな僕の輪郭を取り戻すために。黄昏日本の青春物語!
自我の目覚め、自己の模索…。清冽な筆致。深遠な思い。痛々しいほど哀切な青春文学の誕生です。
被災地慰問、内外の激戦地への慰霊の旅と、祈り続けた三十一年。平成の天皇皇后が詠まれたお歌から浮かび上がる「象徴」の姿。
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