書評

「ものすごい文学を読んでしまった、という思いです」──全国の書店員さんから『夏物語』に寄せられた声の一部をご紹介

『夏物語』(川上未映子 著)感想コメント

『夏物語』(川上未映子 著)

何度も泣き、何度も笑い、それでも読むのをやめられず、500頁を超える物語を一気に読み、
進むしかないのだと、生きるしかないのだと、
まるで生きる事そのもののような読書体験をさせていただきました。

──明林堂書店南佐賀店・本間悠さん

「生と死」──たったこれだけの言葉の中にある抱えきれないほどの感情を経験している。
混乱し悩み苦しむ、そんな時にきっと頭に浮かぶ。葡萄色の空の下の観覧車。
窓に並ぶ笑顔。ああ、この風景があれば、また明日から生きていける。そんな気がする。

──精文館書店中島新町店・久田かおりさん

まさに川上未映子さんの正真正銘の最高傑作、人生を賭けた1冊、という重みが伝わってきて、読んでいるこちらも、息をつめて物語の世界に没頭してしまうような素晴らしい内容でした。
テーマも、ラストに導き出される答えも、私たちの現在地を照らすようなものだと感じました。

──HMV&BOOKS HIBIYAコテージ・花田菜々子さん

「もう誰も起こすべきじゃない」という善百合子の言葉を否定できないからこそ、私たちはこの不完全な世界に生まれてくる新しい生命のことを、今まで以上に真剣に考えて、生きるということに正面から向き合える気がする。
こんなにも登場人物全員に対して、これから幸福であってほしいと思える作品に出会えるなんて。ほんとに、みんな、誰もが、それぞれの幸福をつかんでほしいと思う。

──TSUTAYA佐鳴台店・貝塚知香さん

ああ、わたしはこういうことを思い、生きてきたんだと
川上さんの紡ぐ言葉で気づかされました。
同じ時代を生きてきたもの同士の言葉はこんなにも勇気と希望になるのかと、
言葉と人を抱きしめて生きてみたいと思いました。

──啓文社岡山本店・高垣亜矢さん

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夏物語川上未映子

定価:本体1,800円+税発売日:2019年07月11日


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