累計100万部を超えるベストセラー『三千円の使いかた』をはじめ、お金や日常を題材にさまざまな作品を生み出してきた原田ひ香さん最新刊のテーマは、「台所」。世代も境遇もバラバラの5人の女性たちの前には、木曜深夜の30分ドラマ「台所のあるところ」がありました。
発売に先駆けて見本を読んでくださった全国の書店員さんからは、熱~い共感の声が殺到。その熱気を、余すことなくお伝えします!(第3回/全5回予定)
私自身もそうだが、台所は一日のうち一番長く居る場所である。本作は、台所を中心に据えて五人の女性の人生を描いた連作短編集だが、『台所のあるところ』という架空の連続ドラマがまるで劇中劇のように入れ子になっていて、それぞれのエピソードをゆるやかに繋いでいる構成も楽しい。原田ひ香さんの小説は容赦がない、と書くと誤解を受けそうだけれど「とことんまで登場人物を描き切る」のが魅力だし持ち味だと思う。容赦はないけれど、爽やかな風が吹いてくるようなラストは圧巻。また初めから読み返したくなります。原田ひ香先生、素敵な物語をありがとうございます!
ホリデイ書店 宮本ひろみ
ウチの小さな台所にも色んな歴史が詰まっているなぁ、と、実感。雑に扱ってきてごめんと詫びたくなった。5編のなかでも「毎日、揚げもの」が好きです。花絵の怒りに心から共感! まわり全部が敵みたいに見える時ってある。喜びよりもしんどいことの方が記憶に残りがちだけど、ちゃんと私たちは家族を、自分を、満たす事ができると、自信を持っていいのだ。
TSUTAYABOOKSTOREイオンモール白山 宮野裕子
この本の主人公は「台所」だ。
様々な年齢や立場の女性たちと共に暮らしている。台所は未だに女性の場所であるのだなと思う。
特に刺さったのが第3章「冷凍庫冷蔵庫合わせて五台」。
内藤と鈴木しかいない島ってちょっとホラー。いやでも、私が知らないだけで現在でもこういう場所ってあるかもしれないと思わせる。
作中のドラマ「台所のあるところ」もそれだけで作品として成立していて考えさせられた。
タイトルがキッチンじゃなくて台所なのがいい。
読んだ人が心を重ねることができるような切実で前向きな作品でした。
有隣堂藤沢本町トレアージュ白旗店 小出美都子
普段の暮らしの中で、それぞれに、もやっとしたものをかかえている女性たち。
その問題に自分の中で冷静に向き合っていて、そして自分の思いを大切にして行動に移す様に、ちからをもらえる作品だと思いました。
押しは強くなくても、芯の強さがある女性たちに、共感するところあり、励まされるところあり。
衣食住のうち、食住に関わる台所。地に足がついた幸せのために、大事な場所であることがタイトルに表されているのかな、と思いました。
明屋書店松前店 森川
全女性への応援本!
自立力高めて自分の居場所を自分好みにしていこう!
鎌倉で5台の冷凍冷蔵庫が並んだところを想像して、更にドラマの聖地巡礼で訪れた人へおやきを販売したらいいんじゃないかとそんなことを考えて楽しくなりました。
井田千秋さんのカバーはジャケ買いです!
未来屋書店入間店 佐々木知香子
原田ひ香さんお得意とするユーモアとウィットにとんだ面白おかしい作品と言っても過言ではないと思いました。『台所のあるところ』のドラマのからみが絶妙でした。5つのお話はどれも読み応え充分であり、特におもしろかったのは「冷凍庫冷蔵庫合わせて五台」の「内藤」と「鈴木」のエピソードはなるほどと納得してしまう深い意味が読み取れました。あなたもぜひこの抱腹絶倒ユーモアにとんだお話をじっくり読んで見て下さい。
くまざわ書店南千住店 鈴木康之
住んでるところも環境も家族もみんな違うけれど、等身大のリアルな価値観がそれぞれにあった。中にはディストピアか!?と思うほどえげつない風習の土地や、シングルマザーが背負う逃げ出したい程キツイ家庭環境もあったけれど、「台所」を通してだと、なぜかどこの家の生活にもフッと息をつける。過去も現在も、ずっと一緒に、あがいて、奮闘して、慰められてきた場所なんだと思いました。
紀伊國屋書店 天王寺ミオ店 西澤しおり
1本のドラマを、各話の主人公たちが自分の人生と照らし合わせながら観ていく短篇集。
キッチンを自分の理想の形に整えていくことは、自分の人生も整えていくことなんだなとしみじみ感じた。
未来屋書店つくば店 堀口愛
ほんのちょっとの行動で日常は変わる。どんな暮らしがしたいのかと考えるだけでわくわくしてきました。
だんだんと自分も一緒にドラマ『台所のあるところ』を見ている気分になって、そっとつぶやき、仲間に入りたい!と思いました。
紀伊國屋書店浦和パルコ店 横山三智子
5人の物語を読み進めながら、実家、祖母の家、ひとり暮らしをした部屋……自分の暮らしのなかにあった台所を思い出しました。
ままならない人生のそばにも、いつも台所がそばにあって、自分のため、あるいは誰かのために料理を作って食べる。そこには、たくさん食べてほしいという願いが込められた中華鍋があったり、家族から受け継いだレシピがあったり、自分の機嫌を取るための好きなものが常備されていたり……。台所には、その人の生き様が現れると思いました。
時にはそこに立つのが面倒なときもあるけれど、台所がわたしにとって大切な場所であると改めて気づかせてくれた作品です。
未来屋書店仙台上杉店 東海林紗希
健やかなる時も悩める時も、台所に立てば自分と向き合って普段のペースを取り戻すことができる、台所は生活のペースメーカー的な存在だと思いました。それと同時に、台所はその人の生活を映す鏡でもあり、生活を変えたくなったらまずは台所! と覚えておきたいと思います。
未来屋書店上磯店 横山茂
我が家の台所を初めて愛おしいと思った。
毎日立っているその場所を改めて見回すと、いろんな思い出がいっぱいよみがえってきてなんだかふわふわとした不思議な気持ちになりました。私も主人公の一人になった気持ちで30分の深夜ドラマを楽しみにしていました。続編の映画、観てみたいなぁ。
Book Yard.&COMO 川本梓
画面の向こう、SNSの向こうに、それぞれ悩みや苦しみや悲しみを抱えて生きるひとがいる。交わることのなく続く彼女たちの人生に、その深夜ドラマは、ささやかな癒しと希望を残していったのかもしれない。それぞれの人生を変える小さいけれど確かな切っ掛けとともに。
最終章の展開には切なさと同時に穏やかな優しさを感じ、作品全体からあふれる哀歓に胸を締め付けられながら、読了しました。
ブックスオオトリ四つ木店 吉田知広
どの登場人物の話もとても面白く、そこに「台所のあるところ」というドラマが絶妙に絡み合ってさすが原田ひ香先生!! と、読んでいてとても幸せでした。
中でも「毎日、揚げもの」は、絶賛子育て中の私には、共感しっぱなしでした。
人生色々あるけれど、まぁ悪くないかなと前を向きたくなるようなお話でした。
未来屋書店葛西店 宮澤早苗
面白い!
私もみんなと一緒に「#台所のあるところ」で、つぶやきたい!
文教堂溝ノ口本店 佐藤真弓
毎日使うところだから、自由でありたい、でもなかなか自由にならない。人それぞれ本当にいろんな暮らしがあって、つながってはいないけれど、でも、どこかで誰かとつながっているんだなぁと思いました。自分の気持ちのまま生きるのって簡単そうで難しい。でも少しでも自由に選べる部分があることがほんの少し幸せ。
勝木書店二の宮本店 樋口麻衣
私のはなしだ。多くの読者はそう思ったのではなかろうか。
仕事や家族のことに追われて自分のことはおざなりになってしまう。
なんとか夕飯を作り終り終え、ホッと一息ついて深夜、台所のあるところを見る。
様々な選択をせまられ、悩みながらも進んでいかねばならぬ毎日のささやかな楽しみだ。
この物語は、家族も自分も大切に生きていきたい人への応援本だ。
作中に出てくる食べ物がどれも美味しそうなので、なにか美味しいものを傍らにおいて読むのがよさそうだ。
啓林堂書店学園前店 前川智子
日常生活では無意識のうちに、我慢したり妥協したりしてることあるんじゃないかなと、本作を読みながら気づきました。自分を本当に大事にできるのは自分なんだ、と。「冷蔵庫冷凍庫合わせて五台」の話のエピソードのその後がすごく好きです。
丸善ヒルズウォーク徳重店 熊谷由佳
とても楽しく読ませていただきました。
台所は自分自身を作り上げていくところなのかも。
上手くいかないことも悩むことも面倒なことも。
女性たちの生きていく姿に胸が熱くなりました。
M.H,
お子さんを育てている/育てていた方はより
ぐっとくる作品だと思いました。
けれど「半殺し」は私のように子供がいない人も、共感する内容だと思います。
どんな歳になっても、台所は身近にある場所。
生活の礎とも言える場所。そんな場所を通して起こる物語は、様々である。年齢や環境に応じた悩みがある。そして料理を作りながら自分の気持ちを再認識するのでしょうか。
わたしはお料理が苦手で台所に立つことが多くないため、全力で共感! ということにはならなかったのですが、日々台所で料理をして生活をしている人にはすごく刺さる物語だと思います。
くまざわ書店調布店 山下真央
「台所のあるところ」のドラマから派生するたくさんの物語。
キッチンではなく台所。
ちょっとした昭和臭がする懐かしいような、現在進行形のような。身近な存在すぎて主役になるとは! びっくりです。
台所はわたしの部屋であり居場所であり、また逃げられない檻のような場所であり、対比する感情が溢れてる。ぶっちゃけると掃除がイヤ~と料理が苦手~という答えですがね笑
短編物語なのにドラマが進んでいくところが面白い! 寧ろこのドラマが観たいかも笑
喜久屋書店高岡店 京田裕子
実家やおばあちゃんの家を思い出すとき、まっさきに思い浮かぶのは、やっぱり台所のあるダイニングでごはんを囲む場面です。まさに井田千秋さんが描かれた、あのままの!
でも自分が今立っている台所を思い出すと、とたんに重い場所というか日々のしんどさが積もった場所になってしまいます。
「毎日、揚げもの」の、納豆ごはんしか食さない息子がもうほんとにそれ!
がんばって作っても罵られ、でも子供にとって家のごはんってそういうものだよなとわかるから、怒っても子供たちが相変わらずぶつくさ言うことにほっとしたりして。
だけど、育児が終わればきっと幸せな記憶に塗り変わるんだろうなあ。
幸せもしんどさも両方つまった、くらしを支える場所。
いろんな台所をのぞいて、私の台所を楽しい場所にするコツが見つかった気がしました。
紀伊國屋書店京橋店 坂上麻季
自宅のキッチンや冷蔵庫にそっくりのお台所が出てくるドラマを娘に勧められ……
冷蔵庫の故障により、念願の冷蔵庫の設置やキッチンのリフォームに着手する最初の章「ままならないキッチン、ままならない人生」から、もうこの物語が好きです!!
価値観の違う恋人との同棲生活「半殺し」、差別が残る島に嫁いだ「冷蔵庫冷凍庫合わせて五台」。どの世代のどの女性主人公たちも我慢ばかりしている。
ままならない人生のそれぞれの転機が作中ドラマの進展とともに描かれていて私まで救われる気がしました。
築10年を迎える私の自宅のキッチンは、換気扇が嫌な音をたてていて、人ごとじゃなくリフォームも考えないといけないなと自分のお台所の使い勝手と比べながら読んでいました。
どの主人公にも幸せになって欲しいです。
面白かったです!
ジュンク堂書店名古屋栄店 西田有里
「生きる」に直結する「食べる」を生み出す台所。そこにはその家に暮らす人の人生が詰まっているんだと思いました。
主人公たちが台所で抱える愚痴やストレスがリアルすぎて共感が止まりません。台所がウキウキできる場所になれば、きっと毎日が楽しくなる。彼女たちの決断に、心がふんわりと軽くなったような気持ちになりました。台所仕事に疲れている人たちにぜひ読んでほしいです。
くまざわ書店西新井店 塩里依子
台所イコール日常。生活感に溢れていて、嘘偽りなくその人の暮らしが見えてしまう場所だと思います。自分の城にする人もいれば、逃げ込める場所になる人もいる。小さな幸せを感じたり、自分の本当の気持ちに気づいたり。ドラマと自分の生活、さらには登場人物一人一人の環境は違うけれど、タイトル通り日常の基盤として繋がっているのだなと感じました。
ジュンク堂書店上本町店 光定真美子
おもしろかったです。
いろんな台所が心に染みました。台所には生活する人の全てが詰まっているような気がします。登場人物たちのライフステージで様変わりする台所に共感の嵐です。
草叢BOOKS新守山店 石田祥
本編と中のドラマの2つが楽しめて、読書しながらドラマを見た気分です。
原田ひ香さんの本らしくて、すごくお得。
喜久屋書店大和郡山店 山田純子
世の中に溢れているやり場のない思いを丁寧に掬いあげてくれている作品です。読後、共感と安堵の思いが心中いっぱいに広がりました。
幕張蔦屋書店 後藤美由紀
台所で過ごすこと、台所の描写が大好きな自分にはとても嬉しい設定でした。なにもかもバラバラな女性達の唯一ともいえる共通項の“台所のあるところ"。ドラマのストーリーの受け取り方もバラバラですが、それぞれなりに少し良い方向へ向かっていることにほっこりしました。
O.I.
ひ香さんの作品にはいつもどこか「私」がいるようで、分かる分かる~と言いながら読んでしまいます。
年齢を重ねてずいぶん自由になったなとは思うけど、本当の意味での自由にはまだたどり着けていない気がします。
登場人物たちの物語とドラマのストーリー、一度に2度楽しめたような気がしてとても面白かったです。
未来屋書店名取店 髙橋あづさ
かつて家族のために自分のことを諦めていた。自分だけのことが出来るようになった現在、嬉しいと思う反面、少し寂しさを感じている。今、本当に自分が欲しいのはなんだろうと考えさせられました。
ゲオ商品課 ゲオ商品4課(ゲオフレスポ八潮店) 星 由妃
深夜ドラマが繋ぐ、
5人の女性のエピソード。
ドラマを観てネットではどう話題になってる? と検索してしまう。
同じ思いだったりすると安心したり。
そんな些細なことが生きるヒントになったり、背中を押してくれたりする。
台所というのは、彼女たちにとって心の拠り所だ。冷蔵庫のある意味、あり方も考えさせられた。ちょっと腹が立ったり、笑ってすっきりしたり。原田ひ香の小説は潤いになる。
明林堂書店フジ西宇部店 田中由紀
「台所のあるところ」のドラマの内容も、登場人物たちと一緒に観ている気分で、続きはどうなるのーと、ドキドキしなから、最終回まで見守りました。
読んでいて、台所というのは生きるためのエネルギーを生み出す場所のように感じました。自分の手で、自分を、家族を支え、命を守るのが台所なのかもしれません。
普段当たり前にある台所ですが、なんだかとても愛おしくなってしまい、ピカピカに磨き上げてしまいました。
今は、お惣菜やデリバリーも充実していて、それこそ、「半殺し」の陽愛乃の彼氏のようにコスパやタイパで考えると、食材を選び、切って調理するという行為は、効率が悪く感じるかもしれないけれど、自分や家族の好みに合わせて味や量などを調節できるし、何よりそこには、自由と愛があるように思いました。
ラストに私も力が湧いてきました。
理想通りの台所を最初から手に入れるのは難しいけれど、自分の暮らしに合わせて少しずつ育てていくのがいいのかもしれません。
下記、とても印象的で刺さりました。
「結局、自分が大切なのは幸せになること。
心身ともに健康で、ある程度貯金もあって、毎日楽しく仕事に行けることだと私は思う」
「自分に与えられた運命の中で、よりよいと思える道を、探しつつ、その中で生きていかなくてはならない」
興文堂iCITY店 名和真理子
心の赴くまま自由に幸せに暮らしたい。
誰もがそう願って「家」という自分だけの城を夢みているはずです。
「台所」はその一つの象徴のように思います。特に台所は女性にとっての唯一の聖域、守るべき自分の領域であった時代もあったでしょう。
さまざまな境遇、生活をしている人たちが30分の深夜ドラマを通してつながっている、「時間を共有しているような楽しさ」。読書もそうだと思えます。
自分だけの時間(暮らし)が欲しい、と誰かと共有する時間(暮らし)が欲しいは決して矛盾しない。どちらも望んで良いのだと思わせてくれる読書でした。
生きていくこと(暮らしていくこと)は決して楽しいことばかりではないけれど、美味しいご飯を食べて自分を大事にしたい。
そう思えます。
蔦屋書店熊本三年坂 迫彩子
昔は「台所は主婦のお城」なーんて言われてたけだ今はどうなんだろ。
ちなみに私にとって台所は城ではない。
でも蔑ろにしているわけでもない。
5人の女性の共通点は、深夜ドラマ『台所のあるところ』。
このドラマを通して、彼女たちが見つめ直す姿に共感したり考えさせられたり。
読み終わってから我が家の台所をみて「我が家だとどんな物語になるだろう」と想像してしまいました。
井田千秋さんも大好きなので、装丁も楽しみにしています!
フタバ図書TSUTAYA TERA広島府中店 沖野めぐみ
深夜ドラマの「台所のあるところ」が、それぞれの主人公たちのままならない日々の中の安息になっている様子がよかった。ハッシュタグで顔を知らない人とリアルタイムで感想を共有できるのっていいことだよなー! と実感した(あたりまえみたいに思ってたけど、進化してできるようになったんだなって)。
ドラマのゆくえも気になって、主人公たちとシンクロしてる気持ちになった。
私の家には保護猫がいるので、「犬のご飯、私のご飯」が一番好きです。
「自分に与えられた運命の中で、よりよいと見える道を探しつつ、その中で生きていかなくてはならない」。素敵な言葉だなーと思いました!
ジュンク堂書店松坂屋高槻店 西本裕子
台所で料理を作り、楽しみにしているドラマを観て、そんなささやかな暮らしをしている女性たちが人生の転機ともいえる決断をする。その受け止め方は五人五様だけれど、それをしなやかに受けとめる姿勢が凛としていて美しいと思った。
痛みを伴う決断もあったけれど、それすらも乗り越えて日々の生活を過ごしていく姿もリアルに想像できた。
O.M.







読み終わった時、ふと、台所に立つ母の姿が思い浮かびました。
未来屋書店 水戸内原店 菊地愛美