ガリレオシリーズを読んで、次の東野圭吾を探している人へ。『秘密』『手紙』『片想い』『レイクサイド』には、それぞれまったく違う読後感があります。いま自分が最も惹かれる問いや感情から、次の1冊を選んでみませんか?


「愛する人が、“同じ人”ではなくなったとき」
『秘密』
『秘密』

事故で妻を失った平介。だが意識を取り戻した小学五年生の娘・藻奈美の身体には、死んだはずの妻・直子の意識が宿っていた。

奇跡のような出来事から始まる物語が、やがて突きつけてくるのは、現実的で切実な問いだ。

愛するとは、その人の何を愛することなのか。時間が進み、人生が変わっていくなかで、夫婦は、家族は何になっていくのか。

ガリレオの論理の奥にある切なさに惹かれた人には、東野圭吾が描いた、もう一つの大きな愛の物語を。

こんな人に
謎よりも、その先に残る感情に揺さぶられたい。

→ 『秘密』を読む

「罪は、どこまで人の人生を追いかけてくるのか」
『手紙』
『手紙』

兄は強盗殺人を犯し、刑務所に入っている。

弟の直貴はただ普通の人生を生きていた。それでも進学、恋愛、就職と、人生を前に進めようとするたびに、「犯罪者の弟」であることが彼につきまとう。獄中の兄からは、毎月一通の手紙が届く。

罪を償うとは、どういうことなのか。罪を犯した本人だけでなく、その家族までもが背負わされるものとは何なのか。

『容疑者Xの献身』で、犯罪の後も続く人間の人生にまで思いを馳せた人には、次はこの物語を。

こんな人に
「事件が解決した、その後の人生」まで読みたい

→ 『手紙』を読む

「長く知っている人のことを、あなたは本当に知っているだろうか」
『片想い』
『片想い』

大学時代の仲間と十年ぶりに再会した哲朗。その夜、かつての友人・美月から思いもよらぬ告白を受け、そのまま殺人事件に巻き込まれていく。

昔から知っているから、その人のことをわかっている。夫婦だから、友人だから、仲間だから、相手のことを知っている。

本当にそうだろうか。

人は他者をどこまで理解できるのか。そして、自分自身についてさえ、どこまでわかっているのか。

事件を追うほどに、それまで当然だと思っていた人間の見方が揺らいでいく長編。

こんな人に
ミステリーを読みながら、「人を理解するとは何か」まで考えたい。

→ 『片想い』を読む

「子どもを守るためなら、親はどこまでできるのか」
『レイクサイド』
『レイクサイド』

中学受験の勉強合宿のため、湖畔の別荘に集まった4組の親子。

そこへ突然現れた一人の女性が殺される。妻は夫に告げる。

「あたしが殺したのよ」

ところが、その場にいた親たちは警察を呼ぼうとしない。子どもたちを守るため、自分たちで事件を隠そうとする。

なぜ、そこまでするのか。

読み始めれば、湖畔という閉ざされた場所から意識が抜け出せなくなる。そして事件を追ううち、「子どものため」という誰もが理解できるはずの言葉の怖さが見えてくる。

こんな人に
とにかく先が気になって、短く一気に読める東野圭吾を探している。

→ 『レイクサイド』を読む

ガリレオの他にも、「あなたの東野圭吾」がある

科学で不可能犯罪を解く物語。人を守るために犯された罪。家族を思う気持ち。誰にも理解されない孤独。

ガリレオシリーズで心に残ったものをたどっていくと、東野圭吾の別の作品へとつながっていきます。

「ガリレオを全部読んでから」でなくてもかまわない。
今、あなたが一番気になった感情から、次の一冊を選んでください

愛する人との別れを読むなら――『秘密
罪のその後を読むなら――『手紙
人を理解することを考えるなら――『片想い
人間の怖さを一気に味わうなら――『レイクサイド

次に出会う東野圭吾は、ガリレオとはまったく違う顔をしているかもしれません。