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なぜ日本人はネコが好きすぎるのか?

なぜ日本人はネコが好きすぎるのか?

「本の話」編集部

『毎度あり! またきてニャ 商店街のネコ店長』 (梅津有希子 著)


ジャンル : #ノンフィクション

西尾 ネコ目線を思わせるのもよかったです。新大久保のミーの写真は、すごく目線が下で、「ネコにはこういう風に見えているんだろうなぁ……」と想像してしまうし、阿佐ケ谷とか小さいお店がいっぱいあって、街歩きがしたくなりました。

新大久保「アジア食品店」のミー店長。通称「イケメン通り」の名物看板ネコ。ミー目当ての客も多数訪れる。

梅津 はいつくばって撮りました(笑)。撮影に行く日は、はいつくばって汚れてもいいよう、いつもデニムと洗える服を着て行きます。

西尾 平沼商店街のたばこ屋さんの写真もインパクトがありますね。街の風景として切り取られることで、このシチュエーションの“妙”がよくわかります。

梅津 この店の前を通った時にネコがちょこんと座っているのが見えて、すかさずシャッターを切りました。お店の雰囲気も味があり、シロがちんまりと座っているのがものすごくかわいかったので、全体像を撮らねば、と離れて撮ったんです。「おまえ、そこを動くなよ~……!」と念じながら(笑)。

横浜・平沼商店街「宮本商店」のシロ店長(右)。二交代制で、もう1匹のカゲトラ(左)とともに毎日店番をしている。

松本 ネコのこと気にかけていると、「こっちにネコがいそう」ってだんだんわかってきますよね。

梅津 看板ネコを探して300匹以上、わたしのネコセンサーもかなり磨かれました(笑)。それでも、ネコを見つけると嬉しい。「あ! ネコだ!」という驚きを伝えたかったんですよね。

西尾 時には芸能レポーターばりの張り込みまで! 

梅津 ネコは約束を守ってくれませんから(笑)。店主に言われた通りの時間に行っても、「あら、さっきまでいたんだけどどっか行っちゃったわ」とか、高いところに上って降りてこなかったり、物陰に隠れて出てこないこともある。まあ当然ですよね。ネコですから。犬はマテやオスワリでやらせがききますけど、ネコはムリ。なので、根気強く待つのみです。

西尾 わかってはいても、ここまで粘れるのはすごい。これもネコの魔力なのかも。

平沼商店街「クリーニングよしの」のマキ店長は大の写真嫌い。お母さんがしてくれる超絶マッサージ中の隙を狙って、パチリ。
蔵前・玩具問屋街の「磯辺満商店」のクー店長も、日中は段ボールベッドから動かず。玩具で誘い出すと……。

【次ページ】なぜ日本人はネコが好きすぎるのか

毎度あり! またきてニャ 商店街のネコ店長
梅津有希子・著

定価:本体1,200円+税 発売日:2014年11月12日

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