インタビューほか

なぜ日本人はネコが好きすぎるのか?

「本の話」編集部

『毎度あり! またきてニャ 商店街のネコ店長』 (梅津有希子 著)

なぜ日本人はネコが好きすぎるのか?

商店街で働くネコたちの日常を追った癒しのフォトブック『商店街のネコ店長』の刊行を記念し、著者の梅津有希子さんと、話題のフェリシモ猫部の松本竜平さん、西尾聡子さんに鼎談をしていただきました。大のネコ好き3人による、ネコ愛あふれるマニアックなネコ話をお届けします。

「にゃんそうこう」が話題沸騰中! ウワサのフェリシモ猫部とは?

梅津 本日は神戸から遠いところありがとうございます。いま「にゃんそうこう」がすごい話題になっていますね。「ネコにひっかかれた腕の傷を隠す」どころか、逆に目立たせるという発想が素晴らしいです(笑)。

松本 すごい反響に僕たちも驚いています。発売前にもかかわらず、既に1万個以上も予約が入っていて、たくさんのメディアで紹介していただいて。

西尾 ネコ好きにとってはネコに引っかかれたことまでが嬉しい。ちょっと自慢したかったりする気持ちにフィットしたのでしょうか。

梅津 さすが猫部、ネコ好きの心理をよくわかっていらっしゃる。犬好きは、「うちの犬に噛まれちゃってさ~」と自慢したりはしませんので(笑)。「にゃんそうこう」には、ネコ愛の強さを感じます。

これがウワサのフェリシモ猫部「にゃんそうこう」。漫画家・山野りんりんさんの、ツイッターでのつぶやきがきっかけで誕生。詳しくはこちら(外部リンク)。

犬好きは自分の犬が好き。ネコ好きはすべてのネコが好き

梅津有希子ライター。1976年北海道生まれ。女性誌やwebで取材・執筆するほか、犬・ネコ雑誌の編集も手掛ける。著書に『吾輩は看板猫である』(文藝春秋)、『終電ごはん』(幻冬舎)などがある。
梅津有希子公式サイト:http://umetsuyukiko.com/
Twitter:@y_umetsu

梅津 ところで、犬部はないんですか?

松本 作ろうという話は上がるんですけど、なかなか難しくて。

梅津 わかります。わたしは犬やネコの雑誌を長いこと作っていますが、犬とネコの飼い主はまったく違う。犬好きは自分が飼っている犬や犬種が好き。一方ネコ好きは、自分のネコ以外に、友人のネコも野良ネコも、すべてのネコが好き。これは「ネコの形や大きさがほぼ同じ」ということも関係していると思います。犬は種類が多すぎて、見た目が違いすぎる。

松本 犬好きは犬種によってファンが分かれるのでグッズも作りにくいんですよね。

梅津 そう、トイ・プードルを飼っている人がシェパードやドーベルマンにも興味があるかというと、ちょっと違う。逆に大型犬を飼っている人は小型犬に興味がなかったり。

フェリシモ猫部ネコと人とがともにしあわせに暮らせる社会を目指し、保護ネコ・犬のための基金付きネコグッズやネコ写真の投稿ギャラリーなどを運営。神戸のフェリシモ本社では、定期的に保護ネコの譲渡会を開催している。ネコとの出逢いや別れなど、心温まる実話を集めた『猫が教えてくれた大切なこと』(あさ出版)も好評発売中。
http://www.nekobu.com/
Twitter:@felissimonekobu

松本 一方、ネコ好きは熱狂的な人が多いです。犬は飼い主の言うことを聞くけれど、ネコは聞かない。自分の思い通りにならない分、余計にのめり込むのかもしれません(笑)。

梅津 マイペースに好き勝手やっていると思ったら、たまに甘えてきたりして、まさにツンデレ。

西尾 そこがまたいいんですよね。

梅津 『商店街のネコ店長』に登場するネコたちも、好きな時に寝て、起きたと思ったらふらっと出かけたり、みんな自由気ままです。

松本 その様子がとにかくかわいくて、癒されます。写真のコメントにもとてもネコ愛を感じました。

梅津 ありがとうございます。コメントやネコのふきだしには一番力を入れていて、命かけて書いてます(笑)。飼い主さんが嫌な気持ちにならないよう、例えばメスのネコに男言葉でしゃべらせたりはしません!

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毎度あり! またきてニャ 商店街のネコ店長
梅津有希子・著

定価:本体1,200円+税 発売日:2014年11月12日

詳しい内容はこちら



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