2014.11.20 インタビューほか

「この国は戦争に巻き込まれる」
池上彰×佐藤優 2人の論客が表の顔と裏の顔で語り合った愛国対談

「本の話」編集部

『新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方』 (池上彰・佐藤優 著)

「この国は戦争に巻き込まれる」<br />池上彰×佐藤優 2人の論客が表の顔と裏の顔で語り合った愛国対談

日本を代表するインテリジェンスのプロで、互いに尊敬し合う、ジャーナリストの池上彰さんと元外交官・作家の佐藤優さん。「文春新書」累計1000点を記念する企画として、初めて実現した2人の共著が『新・戦争論』(11月20日発売)です。最強コンビが「世界のいま」をていねいに解き明かし、ビジネスにも応用できるプロの情報術を惜しみなく伝授します。刊行にあたっての、おふたりからのメッセージをお届けします。

池上 「どうしてこの2人が?」と思うかもしれませんが、私は佐藤さんの著作をずっと愛読してまして、本当にディープな情報をすばらしいなあと思ってたんです。今回は「新帝国主義論」についての、佐藤さんのインテリジェンスを聞き出しながら、私が一般向けに解説をするという役割分担で、この本を完成させました。この仕事をすることによって、私自身が大変勉強になりました。

佐藤 いま、国際社会における論壇と比べて、日本の有識者は右に寄りすぎているんです。しかしですね、保守、右という顔をしないとなかなかこのマーケットに出て来られません。そこで、うまくマスクをかけて偽装しながらリベラルな見解を保守媒体で伝えることができる数少ない人が池上さんなんです。そこで、池上さんのマスクを少し剥がしつつ、本音のところでは実はこういうことを言ってるんじゃないかと、時々千枚通しで突きながら、うまい対談をやってこれたんじゃないかと思っています。

 ちなみに言いますと、私は今はリベラルな価値観というものをもう少し国際基準で見直さないと、この国は気がつかないうちに戦争に巻き込まれると思う。勇ましいことを言う人が愛国者ということではないんです。勇ましいことを言う人がいざ大変なことになったとき、一番早く逃げるんですよ。これ、私が外務省で見てたときの実感。

 池上さんは逃げない人です。真の愛国者ですから。だから、これは愛国対談でもあるのです。

池上 というふうに、私たち2人がですね、表向きの顔と、裏でそれぞれが自分のなかで持っているものを語り合った、二重の対談にもなっています。国際情勢やインテリジェンスも含めて、いろんな読み方ができるのではないかとも思います。

佐藤 1プラス1が2になるのではなく、今回は3になってもいますから、たとえ1.5倍の値段だったとしても、まったく「お金を返せ」という感じにはならないと、われわれ自負しております(笑)。

新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方
池上彰 佐藤優・著

定価:本体830円+税 発売日:2014年11月20日

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