
テレビでひんぱんに流れる健康食品のコマーシャルでも、
「○○のおかげでひざの痛みがなくなって、歩くことがおっくうでなくなりました」、
「朝の目覚めがすっきりしました」、
「はっきりものが見えるようになって感謝しています」
体験者がうれしそうに語ります。
はっきりと効能をうたってはいないのですが、観ている人には効果を期待させる作りです。
「これはあくまでも体験者の感想です」と画面のすみのほうに断りのテロップを流していますが、あたかも、効いた、治ったと感じさせるような作りであることには変わりはありません。
健康雑誌に限りませんが、これだけ体験者がいるのなら、これらの民間療法や健康食品にはどんな有効成分が含まれているのでしょうか。その有効成分はどのような働きをするのでしょう。
こうしたさまざまな有効成分に関して、医師は研究をし、その成果は論文として各学会に発表されています。
これらの論文を調べていけば、民間療法や健康食品の裏付けがとれるかもしれない。
そこで、750万件の論文が掲載されている論文サイトでひとつひとつチェックしていきました。
調べてみたものは、アガリクス、AHCC、サメの軟骨、プロポリス、黒酢、コラーゲン、ヒアルロン酸、グルコサミン、ゴマなど、話題になっているものです。
もちろん、科学的に証明されないから、そういう健康食品や健康法は一切認めないとはいいません。からだの不思議はまだまだ解明されないことも多いからです。
健康雑誌が、民間療法や健康食品にかたよって行くきっかけは「紅茶キノコ」の流行にあったのではないかと考える私は、最初に「紅茶キノコ」をとり上げた編集者として、民間療法を再検証する責任があるのではないかと考えました。
そして、わたしたちが健康に暮らしていくために、本当に必要な情報はどういうものかを考えてみる必要があると考えたのです。
自分で自分のからだを守るために、ぜひ本書をお読みください。
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『数の進化論』加藤文元・著
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