病歴、夫婦の関係、老後の資金――。人生後半をよりよく生きるためのヒントは、実は身近なところにあるのです。それは、親の生きてきた足取りです。自分史よりも、家系図作りよりも役に立つ「親と子年表」。パソコン入力用のExcel年表と、手書き用のPDF(PDFは年号入りと枠のみの2タイプ)年表をご用意しました。次のページでダウンロードして今すぐとりかかれます。さあ、あなたもつくってみませんか?
「親と子年表」とは、聞きなれない言葉だと思いますが、親の生きてきた軌跡と自分のそれを重ね合わせた年表のことです。私が考案し、身をもって体験したその効用について、ぜひみなさんに知っていただきたい。そして、試して欲しい。そんな思いから生まれたのが文春新書『「親と子年表」で始める老いの段取り』です。 老いという未体験ゾーンに足を踏み入れるのは、誰しも不安なものです。そこで、恰好の道しるべとなるのが、親の足跡なのです。自分と同じ年齢のとき、親は何を考え、どのような仕事をしていたか。何か病気のようなものを抱えていたのか。60歳のときの親の姿は、あなたが60代を生きていくうえで、必ず指針を与えてくれるはずです。それが、反面教師であったとしても、です。
「親と子年表」のつくり方は簡単です。まず、あなたが書きやすいところから始めてください。ものごころついたときからでもいいし、現在からさかのぼってもいい。あなたの欄に、覚えている限りの出来事を記していく。次に、同じ年の父親の欄、母親の欄にも、彼らに起こった出来事を思い出して書きこんでいくのです。そのとき、「日本」という項目欄にトピックスを加えていくと、記憶がよみがえりやすくなります。1937年生まれの私にとって、45年の終戦ははずせない出来事ですし、56年の経済白書「もはや戦後ではない」や64年の東京オリンピックが強く印象に残っています。最近であれば、阪神淡路大震災と東日本大震災は誰にとっても忘れられない出来事でしょう。なでしこジャパンのW杯優勝なども記しておくといいかもしません。
どうですか? ちょっと面白くなってきたでしょうか。自分で紙を用意して年表をつくるのが面倒だという人のために、手書きの用の縦書きタイプと、エクセルでつくる横書きタイプの年表をダウンロードできるようにしました。縦書きタイプは、一番上に日本、次に父、母と続き、一番下は自分の欄です。年表は左へ伸びていきます。横書きタイプなら、左側から日本、父、母、自分と続いて、下へ下へと年表を伸ばしていきます。あとは、あなた自身が書き込めいいだけです。さあ、始めてみましょう。
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